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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十三話 こういう時こそ人材収集です!
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ハイム星系に向かっておりますが、一部カストロプ星系に向かったと報じる情報もあり、錯綜しております。」
「詳細はよい、いずれにしても候が帝都を離れたというのは本当の事なのだな?」
「はい、偽りなど、決して!!」
「うむ。」
リヒテンラーデ侯爵は、皇帝陛下に頭を下げながら、
「お聞きのとおりです。臣は急ぎ重臣らと共に対策を練らねばなりませんが、リッテンハイム侯が離反したことはこれで決定的となった事実。皇帝陛下におかれましては、候を賊として討伐の勅命を発せられたく思います。」
「リッテンハイム侯は自身の領内に帰ったにすぎぬが、それを賊とするのはいかがなものかな。」
「陛下!候は『帝都にとどまるべし。』という勅命を無視したのでございますぞ!勅命を無視するという事自体、賊として認めるべきことでありましょう!」
リヒテンラーデ侯爵の叱責が飛ぶ。
「ははは、卿には冗談は通じぬか、よいよい。国務尚書の良きように計らえ。」
フリードリヒ4世は軽い笑い声を上げたが、その声とは裏腹に目は寂しそうに遠くを見つめていた。その対象が何なのか、リヒテンラーデ侯爵にはつかめなかったが。
「ははっ。」
リヒテンラーデ侯爵は頭を下げ、皇帝陛下の御前から退出した。それを静かに見送ったフリードリヒ4世は、しばらく玉座から動かずにいたが、やがて大きなと息を吐いた。それが引き金になったのか、乾いた咳が黒真珠の間に虚ろに響いた。
「陛下。」
侍従たちが皇帝陛下を介抱しようとする。
「心配無用じゃ。少々気分が悪くなったな。手を貨して余を寝室にいざなってくれぬか。」
『ははっ。』
侍従たちに助けられながら、フリードリヒ4世は重たげな足取りで黒真珠の間から姿を消した。その足取りは果たして不健康なだけが要因であっただろうか。
リッテンハイム侯爵反乱!!!!
この情報は瞬く間に帝都に嵐のごとく吹き荒れた。帝国歴486年10月2日午後14時15分の事である。それは帝都のみならず帝国を、そして銀河中を巻き込む大嵐の先触れに過ぎなかった。
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