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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十三話 こういう時こそ人材収集です!
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薬撲滅作戦を展開して、バーゼルを逮捕し、それで片が付いたと思い込んでいたからだ。ところが全く別方面からサイオキシン麻薬の製造の情報が上がってきたのだから、衝撃を受けるのも無理はない。
「イルーナ、私の言わんとしていることはわかる?」
アレーナの問いかけに、イルーナは深い吐息と共に、
『領内でサイオキシン麻薬を製造していたのであれば、私たちが攻め入った時に気がつかないはずがない。ところがその事実は一切私たちにも、メルカッツ提督にも報告されなかった。・・・・報告すべき人物が報告しなかったとしか考えられないわ。何しろ私たちや提督は彼と代理士にほとんどまかせきりにしていたのだから。』
「ベルンシュタイン中将、あるいは、皇帝陛下から派遣されてきた代理士か、どちらかね。」
『信じられない!!ベルンシュタイン、あいつは転生者なんでしょう!?サイオキシン麻薬の恐ろしさを原作OVAで読んで見て知っているはずなのにそれを蔓延させるのに手ェ貸したっていうの!?』
ティアナが信じられない、という顔をする。
「たぶん奴が購入したOVAにはどぎつい表現がなかったからじゃないかしらね〜。15禁とかで。」
アレーナはしれっと言ったが、すぐにその言葉を打ち消して、
「冗談冗談。それはさておき、どちらに転んでもこれは大きな問題になるってのはみんなわかるわよね。ベルンシュタインが絡んでいるのであれば、当然その背後にいるブラウンシュヴァイクもサイオキシン麻薬とつながっている可能性もある。ブラウンシュヴァイクは今それどころじゃないかもしれないけれど。けれど、もっとたちの悪いのは、皇帝の代理士が絡んでいる場合よね。彼らが絡んでいるのであれば、宮廷そのものがサイオキシン麻薬とつながっている可能性があるってことになるんだから。」
帝国そのものがサイオキシン麻薬の密売の親分である・・・とんでもないことだ。アレーナたちの知っている原作などでは特に誰が大本なのかは触れられていなかったが(地球教であるという説も一部にはあったが明確な証拠はない。)帝国同盟双方にわたって流通しているとなると、それなりに高い地位の者の黙認をえているのではないか、という事は想像がつく。
『バーバラ、その情報提供者をあなたは保護している?』
「あ、その、あの・・・。」
うろたえたバーバラの顔を見て、一同は暗澹とする思いだった。どうも詰めが甘いというか前世から今ひとつ決定打に掛けるところが彼女にはある。艦隊指揮や師団の指揮などではとても優秀なのだが。
『あんたバカじゃないの!?』
ティアナがバーバラに叫んだ。
『あんたのせいで大事な証人が殺されれば、こっちにも火の粉が飛んでくるんだからね!!』
「そ、そんなに責めなくても・・・・。」
『いえ、ティアナ。バーバラのとった行動は結果的にはよかったのかもしれない
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