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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十三話 こういう時こそ人材収集です!
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な。」
「それは、アレーナ様たちにとってはさぞおかしいことでしょうね。しかし、ラインハルト様。人というものはどういう人物で有ろうと、育った環境によって色は様々に染まるのです。そのことを忘れないでください。」
「あぁ・・・・。」
コーヒーを入れなおしてきます、とポットを片手にキルヒアイスは部屋を出ていった。キルヒアイスがやけに真剣な眼をして俺に言った最後の言葉を考えていた。人間の本質は変わりはしないと思うのだが、ときとしてそれを侵食する場合もあるほど育つ環境というものは重要なものだ。そしてそれは自分ばかりではなく、周りの未来をも変えてしまうほどの影響力を持つ。
大丈夫だキルヒアイス、何があろうとも、俺はお前を裏切ったりはしない。お前と姉上、そしてアレーナ姉上やイルーナ姉上たちを裏切らず、俺は堂々と自分の進むべき道を歩んで見せる。
帝都オーディン ランディール侯爵邸――。
アレーナ・フォン・ランディールとイルーナ・フォン・ヴァンクラフト、それにフィオーナ・フォン・エリーセルとティアナ・フォン・ローメルドが端末機越しに話し合っている。今日はもう一人アレーナの傍らに転生者がいて話に加わっていた。アレーナの表情は険しい。いつもの飄々とした感じが全くない。
「じゃ、バーバラ。皆がそろったところで、もう一度例の話をしてくれる?」
前世の関係から言えば、バーバラはイルーナに報告すべき立場なのだが、一介の准将が軍務省に勤務する大将閣下に面会できようもはずもないため、アレーナを通じて事の次第を話すことにしたのである。
「あ、はい。ええと・・・・これは全くの偶然で耳に入ったことなのですが・・・・。」
バーバラ・フォン・パディントンはつい先日まで旧バーベッヒ侯爵領内の巡航艦隊の乗り組みとして航海に出ていた。その巡航艦隊は旧バーベッヒ侯爵領内にいた侯爵の元部下も少なからず乗り込んでいる。准将として一戦隊の指揮官をしていたバーバラはその中の何人かと話をする機会をしばしば持ち、情報収集に励んでいた。
「バーベッヒ侯爵領内でサイオキシン麻薬が精製されていたとの情報があるんです。」
『サイオキシン麻薬!?』
一同の顔色が変わる。
『バカな!?ありえないわ。私たちが実際に侯爵領内に入ってもサイオキシン麻薬が発見されたという報告は一切聞かなかったもの。』
イルーナ・フォン・ヴァンクラフトがいつになく顔色を変えている。いかにこの事実が彼女にとって衝撃だったかを物語っている。
「そうよね、私もよ。サイオキシン麻薬のサの字も聞かなかったもの。ところがどっこい、領内では一部の人間が、それも領民を巻き込んでサイオキシン麻薬の製造に精出していたってんだから、驚きよね。」
「・・・・・・。」
フィオーナとティアナは無言だった。以前イゼルローン要塞でサイオキシン麻
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