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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十三話 こういう時こそ人材収集です!
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でしょう。周りを海に囲まれた島国であり、外敵の侵攻の心配はほぼない。そのような中で、古来から儒教・仏教を基礎とした礼節にのっとり国を運営していくのですが、これは『保守・保全』というドラマーティッシュな変化とは正反対の政策をとり続けたに過ぎないのです。他の地続きの大陸で同じ政策を行っていれば、もっと早くに江戸幕府体制は崩壊していたでしょうな。」
「なるほど・・・・。」
コーヒーを一口飲み、姉上が送ってくださったケーキを食べながら奴の言葉に耳を傾ける。遠慮などしないが、言っていることは俺の耳を傾けさせるに十分なものだった。
「では、卿の理想を聞こうか。国家というものは誰のためにあるか?誰が経営すべきか?どのような体制が最大多数の最大幸福をもたらすか?」
「まず、第一のご質問ですが、それは民のためにあるものでしょう。帝国には貴族は数千家ありますが、その何十、何百、何千、何万倍もの民がこの銀河帝国には住んでおります。これまでの知識をすべて捨て去り、皮膚感覚一つでとらえてみても、なぜ少数の貴族という者、それも自分たちの利のみを考えている者に多数の者が従わなくてはならないか、疑問に思いませんか?」
シルヴァーベルヒの言葉に俺は反応を示さなかった。まだ問いに対する答えとしては不足だ。
「二つ目を聞こうか。」
「経営すべきは民に選ばれた代表自身によってでしょう。ですが、一人でというのは難しいところ。熟練した工員や技術者が最良の品をつくるがごとく、国家の運営においてもそれが必要不可欠だと私は思いますね。最終的な決定投票は民の代表者たちに権利が与えられるが、それ以外の平素の運営事務については『官僚』という奴らに任せておけばよろしい。むろん彼らを監視する目と手はあった方がいいと思いますが。」
「三つ目は?」
「答える必要性はないでしょう。ここまで話をさせていただいた、その内容を吟味していただければ、おのずとわかっていただけるかと思いますがね。」
「卿の考えはよくわかった。なるほど、中々に卓見であるな。」
シルヴァーベルヒの顔がニヤリとなる。だが、うぬぼれるなよ、惜しむらくはお前はまだ根本的なところがわかってはいないのだ。
「だが、惜しいことに卿は本質をとらえきれていないな。」
「本質?」
奴の顔がこわばる。
「卿の論は正しい。だが、正しいという事に過ぎない。機械や数式、方程式や証明等ではそれはまかり通るが、人間相手ではそれが通用するかな?」
「と、いいますと?」
「衣、食、住。この生きるべき最低限度のものを満たして初めて人は周りを見渡す余裕が生じるのだ。余裕が生じた時から人は誰かを批判し、誰かを賛美することができる。生きるか死ぬかの瀬戸際の人間に、主権在民だの政治の在り方などを説いて、それが伝わるなどと卿は思っていないだろうな?」
「なるほど、
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