第二話 古代王
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
に高めると今までにない力が沸き上がった。
創世騎士の時とは違う想い。
「ゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・」
風狼の目に無数の紋様が浮かび上がると身体全体にオーラが収束し大気を震えさせる。
そして闘真の背後に光輪と眼が見開かれ・・・鎧から流れてくる想いを・・・
『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!』
狼の咆哮と共に【想念の雄叫び】を解き放った!!
『ヌ!ヌアアアアアアアアアアア!!』
想念の雄叫びに飲み込まれるホラー・・・だがその瞬間ホラーの皮膚が波打った。
『良いぞ闘真!外れかけてるぞ!!あの子の想念から引き剥がせ!』
『ゥゥゥゥゥウウウウウウオオオオオオオオオオオオオ!』
イルバの言葉に意志を込め想念を解き放ち続ける闘真。
そして
「う!!」
ホラーの身体から少女が飛び出た。
闘真は跳び上がり少女の身体を受け止め優しく降ろした。
だが
『キシャアアアアアアアア!!』
背後から剥がれ落ちたホラーが襲い掛かるが闘真はそのまま魔戒刀を突き刺し振り向き様に薙ぎ払いホラーを仕留めた。
同時に鎧が解除されイルバを少女に向ける闘真。
『完全に憑依からは解き放たれている・・・だが曲がりなりにもホラーに憑依されたんだ・・・肉体が滅びかかっている・・・不完全な憑依だったが故に滅びるのが遅かったようだが・・・このままじゃ』
「くそ・・・ここまで来て」
最後の最後で救えなかった・・・そう思った闘真だったが・・・
突然少女の身体を優しい光の陣が包んだ。
闘真が振り返るとそこには・・・
「よ!」
魔戒法師礼羅の姿があった。
「礼羅!この陣って・・・」
「ああそれ?最近蘇生術に凝っててね・・・時間はかかるけど・・・まだ間に合うはず」
「どうしてそんな術・・・」
「まっ・・・あたしもはぐれ者だしね・・・」
少女の事を礼羅に頼むと力を使い切ったのかその場で座り込んでしまった闘真。
すると脳裏に・・・
カ・・・オ・・・
「!!」
声が響き渡った。周囲を見回すが誰も居ない。
「何だったんだ今のは・・・」
突然の事に戸惑う闘真。
・・・その闘真を彼方より見つめる男は呟いた。
「・・・ソムニウム」
闇夜に消える男。
・・・そして・・・
「成程ねぇ〜・・・あいつがはぐれ騎士か〜ええもんみっけ〜」
闘真を見つめる別の男の姿が・・・
だがそんな事には気付かず少女を治療するべく礼羅の庵に運ぶのであった。
翌日
「・・・・・・」
川で釣り糸を垂らしながら考えに耽る闘真は昨夜のホラーについて考えていた。
(
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ