17話目 武闘派
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
示で宙返り飛行をした。ハピナスの“メガトンパンチ”は空振りに終わる。
「今! “カウンター”だ!」
宙返りしてから再びハピナスに襲い掛かるオオスバメを見たグレイは、今度こそ“カウンター”を指示した。
しかし、またも相手トレーナーの指示でオオスバメは宙返り飛行した。完全にタイミングを外されたハピナスは、再び相手の“つばめがえし”を一方的に受けた。
(マジかよ、宙返り飛行2連続でできんのかよ……こりゃ、“カウンター”を決めるのは無理だな。こっちから攻めるしかない)
そう判断したグレイは、ハピナスに指示する。
「姐さん! 前に出て“メガトンパンチ”!」
グレイの指示を受けたハピナスは、再び迫りくるオオスバメに向かって突撃を開始する。相手のオオスバメは、ハピナスの攻撃のタイミングを外そうと宙返り飛行をしようとするが、宙返りが始まるよりも先にハピナスが距離を詰め切り、“メガトンパンチ”による拳の一撃を食わらせてオオスバメを吹っ飛ばした。
「オオスバメ、もっと早めに宙返りを始めるんだ! 僕が指示するタイミングで“つばめがえし”を当てるんだ!」
相手トレーナーの指示で、再びオオスバメが迫りくる。ハピナスに近づかれないように、今度は早めに宙返りをし始める。
「姐さん、後ろに下がれ!」
グレイの指示通り、ハピナスは後ろに下がった。
オオスバメが早めに宙返りを始め、さらにハピナスが後ろに下がったことで、両者の距離が開く。ハピナスがオオスバメの動きを見てからでも対応できる程に大きい距離である。
宙返り飛行で1回転したオオスバメは再びハピナスに迫る。
「姐さん、前! 殴れ!」
グレイはハピナスを前に出させた。相手が再び宙返り飛行をしようとした場合でも、宙返りを始める前に攻撃できるようにする為である。
ハピナスの“メガトンパンチ”と、オオスバメの“つばめがえし”がぶつかり合い、相殺された。
直後、ハピナスは短い脚を巧みに操ってオオスバメに回し蹴りを放ち、さらに頭突きをくらわせた。技による攻撃ではなく肉弾戦である。
肉弾戦の師であるグレイのギャラドスには及ばない威力だが、それでも相手のオオスバメに確実にダメージを与えた。
「くっ、こうなったら……オオスバメ! あれをやるぞ!」
相手トレーナーがオオスバメに声をかけた。オオスバメは気合の入った鳴き声でそれに応じる。
「行くぞオオスバメ! “ブレイブバード”だ!」
“ブレイブバード”。羽を折りたたんで低空飛行で相手に突撃する、飛行タイプの攻撃技である。非常に威力が高い強力な技である。
オオスバメは低空飛行でハピナスに一直線に迫る。
「姐さん、“メガトンパンチ”!」
ハピナスの“メガトンパンチ”と、オオスバメの“ブレイブバード”が正面からぶつかり合った。
オ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ