17話目 武闘派
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
バメは、何とかハピナスの“メガトンパンチ”を避けることに成功した。
「今だ! “つばめがえし”!」
“メガトンパンチ”が不発に終わったハピナスの隙をつき、オオスバメは再び、目にもとまらない程に速い動きで一瞬でハピナスに近づき、自らの羽でハピナスを斬りつけた。
ハピナスは地面に落ちた。
オオスバメは追撃してくることなく空中を飛行している。
「君のハピナスでは僕のオオスバメは倒せないよ。空中にいるオオスバメに攻撃してきた時は驚いたけど、避けられないことはない。君から攻撃すれば今のようにダメージを受けるだけだ」
ハピナスが空中のオオスバメに迫ることができたのは、“メガトンパンチ”の威力を跳躍に利用したからであって、元々のハピナスの身体能力では空中のオオスバメに届く程の跳躍は不可能である。
つまり、空中のオオスバメに迫る手段は限られており、相手トレーナーはそれを指摘しているのである。
しかし、グレイも負けじと言葉を返す。
「それなら、相手が攻撃のために近づいてくるのを待てばいいだけだ」
攻撃することなく空を飛び続けるオオスバメを見たグレイは、相手が遠距離攻撃の手段をもっていないと予想していた。
相手トレーナーが言葉を返す。
「僕が待ちに徹したらどうする?」
「待ちに徹する? そんな考え、次の瞬間には変わってるだろうぜ。姐さん! “タマゴうみ”だ!」
ハピナスは“タマゴうみ”を発動した。オオスバメから受けた攻撃のダメージ、さらに先ほどのワンリキーと戦った時のダメージも回復した。
「くっ……しょうがない、オオスバメ! こっちから攻めるぞ」
回復技を持つ相手と戦う場合、回復が間に合わないよう激しい攻撃で早く倒すのが定石である。
ハピナスが先ほどのワンリキーとのバトルで使った技は、“メガトンパンチ”と“カウンター”だけであった。ハピナスが回復技を使えると新たに知った相手トレーナーは、作戦を変えざるを得なくなった。
「オオスバメ! “つばめがえし”!」
「姐さん! “カウンター”!」
相手の攻撃を倍返しにしようとハピナスが“カウンター”の構えを見せるが、
「オオスバメ! 今だ!」
相手トレーナーがそう指示した途端、相手のオオスバメは宙返り飛行を披露した。相手の宙返り飛行によって“カウンター”のタイミングを外され、ハピナスは一方的に“つばめがえし”を決められた。
「オオスバメ、とにかく攻撃だ! “つばめがえし”!」
「姐さん! “メガトンパンチ”!」
グレイは、相手の宙返り飛行によるタイミング外しを警戒し、“カウンター”の指示に慎重になった。
ハピナスの“メガトンパンチ”と、オオスバメの“つばめがえし”がぶつかり合うよりも少し前、オオスバメは相手トレーナーの指
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ