17話目 武闘派
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りのままの「姐さん」を見ていた。そして本質を見抜いたのである。「姐さん」が秘めている力の限りない可能性に。
グレイはラッキーの意思を尊重し、武闘派の路線で鍛えることを決めた。
求める形が実現するかどうかは分からない。しかし、鳥ポケモンなのに空を飛ばずに戦い、なぜか“ドリルくちばし”を使うことができ、なんだかよく分からない“コットンガード”と“アイアンテール”を使う。そんな規格外で常識外れなチルタリスを見たことがあるグレイには、ラッキーが武闘派になり、ギャラドスのような力を得ることが不可能なこととは思えなかった。
目指すべき武闘派ラッキーを現実のものとするために、物理的な攻撃技も新たに覚えさせた。
現在、ラッキーから進化したハピナスが覚えている技は、次の4つである。
“メガトンパンチ”。物凄い力を込めて相手を殴りつけるノーマルタイプの攻撃技。
“カウンター”。タイミング良く発動すれば相手の物理攻撃を倍返しにできる技。
“うたう”。相手を眠らせる技。
“タマゴうみ”。体力を回復させる技。
「ワンリキー! もう1回“からてチョップ”だ!」
「姐さん! “カウンター”を狙ってみろ!」
相手のワンリキーの拳から、“からてチョップ”が放たれる。
ワンリキー。かいりきポケモン。2足歩行で、薄い青色の体をしている。全体的に人間の体に似た見た目をしている。高さ0.8m、重さ19.5kgと小柄なポケモンだが、全身が筋肉になっているらしく、大人の人間を100人投げ飛ばせると言われている。格闘タイプのポケモンである。
“からてチョップ”がハピナスに命中する一瞬前。ハピナスは“カウンター”を発動した。相手のワンリキーの“からてチョップ”がハピナスにダメージを与えるが、ハピナスは“カウンター”でダメージを倍返しした。
“カウンター”を受けたワンリキーは後ろへ勢いよく吹っ飛んだ。
「姐さん! “メガトンパンチ”!」
吹っ飛ぶ相手を追い、ハピナスは“メガトンパンチ”による拳の一撃をくらわせた。
相手のワンリキーは戦闘不能となって倒れた。
“メガトンパンチ”を高い威力で放てるようになり、発動タイミングが非常にシビアな“カウンター”も徐々に使えるようになりつつある。
その成果として、接近戦を得意とする格闘タイプのポケモンを相手に、接近戦で勝利することができた。
グレイのハピナスは、早くも武闘派としての力を開花させつつあった。
バトルはまだ続いている。
このバトルは、お互い3体のポケモンで戦うことにしている。相手のワンリキーは1体目のポケモンである。まだ相手の最初のポケモンを倒したに過ぎない。
「僕の知識だと、ハピナスって力が弱いポケモンだったと思うんだけど……君のハピナスって、本当に
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