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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
殺意と変異
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えていた。
元々俺はあのデュエルの戦いの真相を調べるため、ヒースクリフとの会談を申し入れた。「あの戦い方はなんだ」とはさすがに訊けない。だからせめて、自然な会話の最中に相手のことを探り出そうとした。
その
目論見
(
もくろみ
)
がうまくいったかどうかは微妙だが、以前から俺が感じていたヒースクリフの正体に一歩近づけた気がした。俺の中ではすでに、彼の正体は
暴露
(
ばくろ
)
されていた。
そのあらすじから数十分が経過し、今に至る。
今の俺はグランザムの南側に位置するベンチに腰を掛け、ウィンドウを開いてアイテムストレージに格納されている転移結晶の確認を行っていた。
クリスタル、特に転移用のものは、このデスゲームにおける最後の生命線と言ってもよい。
その時。
不意に近くで気配を感じた。
「ん?」
この気配には覚えがある。よくキリトと
連
(
つる
)
む女性の気配だ。
右側に顔を向けてみると、何やらショックを受けたような顔をして、自分の近くに歩いてきた栗色の髪を持つ女性が眼に入った。
「……アスナ」
「あ、ネザー君」
思わず名を口にした俺に気づいたアスナは、数秒間の重い沈黙と見つめ合いに
陥
(
おちい
)
った。その重い沈黙を破るように俺が言った。
「どうせキリトと一緒じゃないからショックなんだろ」
わかり切った口振りをアスナに放った。
「……何もかも、お見通しなんだ」
「お前がわかりやすいだけだ」
と言われて、「確かにそうだね」と短い一言を放ったアスナは疲れ切ったように俺の座るベンチの隣に腰を掛けた。
アスナは昔とは変わった。素直な感情を表に出すようになった。特にキリトに対する想いを表すだけでなく、口調や態度にも素直な感情が表れている。これほど変化したのは不思議だった。人は時間の流れと共に変わるが、アスナの場合は変わり過ぎと言える。
途端、俺の口を開き始め、質問した。
「キリトはどこに行ったんだ?」
「ああ、キリト君なら……」
アスナは、俺がギルド本部から出た後、キリトが《血盟騎士団》団員コドフリーと3人パーティーを組んで、55層の迷宮区に向かったことを説明した。
「奴と一緒に行きたかった、ということか」
アスナは頷きながら言った。
「うん。わたし、なんかここのところ……キリト君と一緒にいすぎちゃって、いざ離れると……なんかやる気が落ちちゃうみたいな感じがして……」
「……わからなくはないな」
俺がそう言うと、アスナは俺の横顔に顔を向けた。
「昔、俺にもいた。人生を共に歩んでいけるような……大切な友達が。でもそいつはもう死んだ。俺にはもう、失うものがないんだよ」
「失うものが、ない?」
俺の言葉
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