レベル7前編 樢の口からびっくりすた
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……大丈夫?エクストラデッキのカードが混ざっていたなら抜いていいけど」
「そういうのじゃないから、大丈夫」
樢は笑ってみせた。
「このデッキでも勝てるから」
あれ?
樢は毛糸にそう言ってのけた自分に驚いた。
「……そう」
「ちょちょちょっと待ってね!今のは、今のは、」
樢は慌てて弁解を試みた。
「えっとね、」
「分かっている」
「へ?」
存外落ち着いている毛糸に樢は間の抜けた顔を見せた。
「樢さんの本心ではないってことでしょう?」
「そうそう!そうなんだよ!」
「大丈夫よ。決闘を続けましょう」
「う、うん。ありがと。ええとそれじゃあ、……うーん、《光の援軍》。ええっと、デッキの上を3枚墓地に送ってから、」
「それにチェーンして、手札の《PSYフレームギア・δ》の効果を発動」
「へ?」
樢の記念すべき初チェーンである。但しされる方だが。
「このカードは私のフィールドにモンスターがいない時に効果を発動出来る、手札から《δ》を、デッキから《《PSYフレーム・ドライバー》を特殊召喚して、《光の援軍》を無効にして破壊するわ」
δ 星2 守0
ドライバー 星6 攻2500
樢のカードを無効にしながら、毛糸は2体のモンスターを並べた。
「え、多い」
「安心して。この効果で特殊召喚された2体は、エンドフェイズに除外されるわ」
「そうなんだ。それでえっと、《光の援軍》は無効にされたけど、デッキは墓地に送るのよね?コストだから」
「そうね」
毛糸は首肯した。
「それならじゃあ……」
樢はデッキの上の3枚のカードを墓地に送った。
《隣の芝刈り》、《闇の誘惑》、《テラ・フォーミング》
(これ、どうなんだろ?)
樢は分からないまま取り敢えず自分の手札を見る。
(星5以上は生贄がいるから《|Kozmo−スリップライダー》はまだ召喚出来ない)
「通常召喚できないって書いてあるカードは召喚出来ないんだよね?」
「そうね」
(じゃあ《ライトロード・ビースト ウォルフ》も召喚出来ない。《バージェストマ・レアンコイリア》は……ゲームから除外されたカード?一応、ケートが特殊召喚した2体のモンスターはゲームから除外されるけど、それを墓地に戻して何かあるかな?取り敢えず伏せておきましょう。それで、ゲームから除外されるのよね。じゃあ……)
「カードを伏せて、ああそれより先かな。まぁいいや。それから、《魂吸収》を発動。ターンエンド」
「エンドフェイズ、《δ》と《ドライバー》が除外されて、カードが2枚除外されたから《魂吸収》の効果で1000ポイント回復ね」
毛糸は相手のカードも交えた処理をスラスラと行った。
樢 LP8000→9000
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