第7話 『百聞は一見にしかず』な、ナナミの説明
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彼女はサーカスやアスレチックに魅せられて、その道に入ってきたのだと言う。
彼女は自分の言葉を体現するように、かなり熱心に教えを請い、かなりの上達の早さを見せた。
そう、彼の方が驚きを隠せないでいたくらいだったのである。
勿論、彼女自身の身体能力の高さも然ることながら、彼の教えは実戦経験者のソレであった。
いかに的確に、迅速に、効率の良い指示を出せるか。彼の指揮系統のスキルは相当なレベルのモノだったのだろう。
その甲斐あってか、彼女はアスレチックの国際大会で優勝を果たすまでの実力を有するのだった。
如何にアスレチック競技と言えども、国際大会ともなれば注目度は高い。
その大会の優勝者を輩出した教室となれば、周りの目も変わってくるのであった。
彼女の優勝のおかげで生徒が増えたことにより、何とか軌道に乗った彼の教室は、今日も無事に教室を終了したのである。
「…………」
トリルは行き交う生徒達の波を眺めながら、その中の1人の少女。ナナミの姿を探していた。
彼は少しだけ彼女と話をする機会を伺っていたのである。
「……あっ、いたいた!」
そんな彼は少し離れた木陰の椅子に座ろうとしていた彼女の姿を見つける。
彼は帰っていなかったことに安堵の笑みを浮かべて、彼女の元へと歩き出したのだった。
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