マブラヴ
1491話
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た様子のエリナに引っ張られるようにして湯船から上げられる。
……その際にお湯に入っていたことにより、エリナの身体にしっかりとタオルがくっつき、中身が半ば透けていて……色々な意味で物凄い光景になっていた。
正直なところ、もしテンカワがこの光景を見たら鼻血を噴き出すのは間違い無いといったところだろう。
「ほら、早く」
そう言い、椅子……椅子? 風呂にある腰を掛けるこれ、正確には何て言うんだ? 腰掛けとか? まぁ、ともあれその椅子っぽいのに俺を座らせると、エリナはタオルにボディーソープを付けて泡立て、背中を擦り始める。
……これがエリナじゃなくて、レモン達とそういう行為をしている時なら、ボディソープを付けるのはタオルとかじゃないんだけどな。
そんな風に考えながら、エリナに背中を洗って貰う。
「アクセルの背中って……思ってたよりも大きいのね」
俺の背中を洗っていたエリナが、小さく呟く声が聞こえてくる。
「そうか? そんなに大きいとは思えないが」
自分で言うのもなんだが、俺は特に巨漢という訳でもない。
勿論背が小さい訳ではないが、言葉にするのなら中肉中背だろう。
……肉と言っても、今の俺は混沌精霊なので、その辺はどう表現すればいいのかは分からないが。
「大きいわよ。シャドウミラーの全てを背負って……それでここまで発展させてきたんでしょ? 会社を作って一代で大きくしていく人というのは珍しくないけど、一代で国を作ってここまで大きくする人なんて歴史上の人物でしか知らないわよ?」
「俺だけの力じゃない。シャドウミラーという集団がいたからだ」
「その中に……私も、入れるのかしら」
「ああ、シャドウミラーは軍事国家として、戦力はともかく政治の方は今一つ弱かったからな。エリナには期待してるよ」
「そう? じゃあ……少しくらいいいわよね?」
そう言ったエリナは、背中を洗っていた動きのまま俺の顔にそっと手を伸ばし……やがて自分の方へと向ける。
いつもは気の強さ見て取れるエリナの瞳は、今は濡れていた。
その濡れた瞳に導かれるように俺とエリナの唇は重なり、やがて舌と舌が絡み合い……
「……あら、どうやらお邪魔だったみたいね」
レモンが風呂場に入ってきた事により、次の瞬間エリナの口からは甲高い悲鳴が上がるのだった。
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