マブラヴ
1491話
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ではあっても、取りあえず俺に襲われる事はないと判断したのだろう。
一瞬脱衣所に通じる扉へと視線を向けたエリナだったが、少し何かを考えた後……何を思ったのか、そのまま湯船の中へと入ってくる。
さすがに裸になるのは恥ずかしいのか、身体にタオルを巻いたまま。
……風呂のマナー的に決して褒められた訳じゃないのは間違いないんだが。
いやまぁ、風呂のマナーという意味で言うのなら、俺が何度となく経験したように、この風呂場で時々行われている行為も圧倒的にマナー違反なのか。
もし風呂の精霊とかがいるのなら、そういう行為はベッドの上でやれと言われてしまうだろうし。
「……どういう風の吹き回しだ?」
身体に染みこんでくるお湯の気持ちよさを感じながら、隣のエリナへと尋ねる。
この広い湯船ではあったが、エリナは俺から離れた場所にいるのではなく、すぐ隣……手を伸ばせば容易にエリナの肉体に触れられる場所で湯船に浸かっていた。
「……何よ。一応私もこの家の住人なんだから、別にいいでしょ。それに、せっかくシャドウミラーに所属したのに、アクセルはすぐにマブラヴ世界に行ってしまうんだから、ちょっとは話しておこうと思っただけよ。言っておくけど、変な事をしようとしたら大声で叫ぶからね」
大声で叫ぶも何も……一応この風呂場の音は外に聞こえないように完全に遮断されてるんだが。
何しろ、俺達はこの風呂場でそういう行為に及ぶこともある訳で……そうなれば、周囲に声が漏れないようにするのは当然だろう。
まぁ、それをわざわざ口に出したりはしないけど。
「分かった、手は出さないようにしよう。……今日はエリナと一緒に風呂に入れただけで満足するよ」
「……ふん」
口ではツンデレ風に強がっていても、やはりこうして俺と一緒に風呂に入るという行為は恥ずかしいのだろう。
湯船にあるお湯は何らかの入浴剤でも使ったのか、濁り湯になっており、エリナの肢体の大半は見えない状態になっている。……タオルも巻いてるしな。
それでもエリナの豊かな双丘が作り出す谷間は見えるし、お湯の熱さか、それとも羞恥か……そのどちらかで身体が赤くなっているのは見てとれる。
「それにしても……」
数分程、お互いに沈黙の中にあったのだが、ふとエリナが口を開く。
何となく無言でいるのが嫌になったのだろう。
「いつこっちに戻ってきたの? 昨日の夕食の時はいなかったわよね?」
チラチラとこっちを見ながら、それでいて目を合わせれば視線を逸らしながら尋ねてくるエリナに、小さく肩を竦める。
「ま、ラピスを送ってくるついでだったしな」
そう、バッタに乗ってマブラヴ世界へとやってきたラピス。
そのラピスを送る為に、俺はこうしてホワイトスターに戻っ
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