410部分:第五十六話 ミロ出陣その七
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らく戻られた時にはじゃ」
言葉が笑っていた。それだけでなく顔もだ。
「これまで倒れた者達も蘇らせることができる」
「そうですか、それでは」
「あの者達が再び」
彼等はそれぞれ笑顔になった。それはこれからのことを思い期待に胸を動かしている笑顔であった。
「現れたとなると」
「我々にとっても願ってもないことです」
「そうであろう。それは我にとってもじゃ」
それが期待すべきことであるのはエリスも同じであった。彼女にとっても狂闘士達は自らの手足でありかけがえのない存在であるからである。
「願ってもないことじゃ」
「ですから。是非共アーレス様を」
「そしてそのうえで決戦ですね」
「如何にも。まずはアーレス様じゃ」
何につけてもであった。アーレスの復活こそだった。
「そうすれば我等の願いは思うがままじゃ」
「では。私はその為に」
ここでサリアはその口元を楽しそうに笑わせていた。
「これからアンデスに向かいます」
「うむ、それではな」
「はい」
こうしてサリアは何の不安も気兼ねもなく意気揚々とアンデスに向かうことができた。戦いは古き世界においても行われようとしていた。
第五十六話 完
2009・9・25
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