第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#12
PHANTOM BLOOD NIGHTMAREW 〜Master Of Circular〜
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、スカートが、
すり抜けるように落ちていく。
現れた姿は、その艶麗なる躰、両腕と大腿部が露わになった薄衣。
緩やかなラインを微塵も崩さない軽装の首元で、
純白のマフラーが戦風に揺らめく。
これぞ、 『最強の波紋使い』
エリザベス・ジョースターが本気で
戦う事を決意した時のみに魅せる戦装束。
「む、う……!」
本来人間など単なる贄、
家畜以下の存在としてしか見なしていないオルゴンだが、
この女神の顕現とも云える、描画すら敵わない美しさの前には
想わず息を呑んだ。
閉じていた瞳を開き、首にかけていたマフラーをスルリと解きながら
エリザベスは告げる。
「紅世の徒達に、一体どのような目的が在るのかは知りません。
人間のワタシには、永遠に理解出来ない事なのかもしれません。しかし……」
瞳に宿る、黄金の光。
100年前のアノ刻から受け継いだ、誇り高き精神。
「生命の大切さも解らない輩に対しては、
私 、 『残酷』 ですわよ……ッ!」
消えていった人々の想いを華奢な背に、滅びない魂を温かな胸に
喊声を挙げたエリザベスの全身から、悠麗なる極彩色の波紋光が迸った。
←TOBE CONTINUED…
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