マブラヴ
1490話
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その場に到着した俺達……俺とルナマリア、メイリンの3人を見て、真っ先に口を開いたのはスレイだった。
「ほう、アクセル。私という恋人がいるにも関わらず、両手に華とは随分と羨ましい」
「……いや、お前が迎えに行ってこいって言ったんだろうが」
溜息を吐いてスレイに言葉を返すが、そんな俺に返ってきたのは同じような溜息だった。
そして多分に呆れの混じった様子でスレイの口が開く。
「確かに私はこの2人を助けに行くように言った。だが……今のその状況を見れば、とてもではないが私の言葉に従っただけとは思えないがな」
そう告げるスレイが見ている俺は、右にルナマリア、左にメイリンの2人横に……腰を抱いている。
……うん、確かに今の俺の状況を見れば、両手に華と言ってもおかしくないか。
ルナマリアは先程まで同様に顔を赤く染めており、メイリンもまた同様に顔を赤くしていた。
「アクセル!」
その言葉に視線を向けると、そこにはラピスと……そして俺に声を掛けてきたイーニァの姿があった。
白いドレスを着ているイーニァの姿は、非常に可愛らしく似合っている。
そんなイーニァの側には、緑のパーティドレスを着ているクリスカの姿もあった。
……相変わらず俺の方を不機嫌そうに見ているが。
俺とは、とことん相性が悪いんだろうな。
「イーニァ、ラピスに会いに来たのか?」
「そうよ。私はお姉ちゃんなんだもの。ラピスの面倒をみないと」
そう告げるイーニァを見て、ラピスは特に表情を動かしている様子は見えない。
だが、ラピスとある程度の時間を過ごしている俺にとっては、どことなく嬉しそうな雰囲気を発しているのが見て取れた。
「そうか。ラピスと仲良くしてやってくれ」
「うん!」
「……アクセル代表」
イーニァと話をしていると、不意にクリスカが声を掛けてくる。
少し前までは不機嫌そうに俺を見ていたクリスカだったが、今はどこか戸惑っているような表情で口を開く。
「何だ?」
「その……以前は助かりました。感謝します」
……へぇ。まさか敬語を使ってくるとは思わなかった。
いや、元々クリスカは軍人としては有能なのか。
ただし、俺の事を知らなかったのを見る限り、世間知らずではあるようだが。
けど、それはソ連軍の教育が理由なんだろう。
クリスカじゃなくて、その上司……サンダークが原因な訳だ。
だからこそ、そのサンダークも少し離れた位置からこっちの様子を窺っているのだろう。
俺と視線が合うと、小さく頭を下げる。
それに頷き、改めて俺はクリスカへと視線を向けて口を開く。
「気にするな。ああいう奴等がこの基地にいるというのは、俺も気にくわないしな」
しかも、以前はイーニ
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