暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1490話
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た。
 どうやら自分達の声は聞こえていないと思っていたらしい。
 ビクリとしているその2人に鋭い視線を向けた崔だったが、またすぐにこっちの方へと視線を向けてきた。

「その、どうでしょう、アクセル代表?」
「そうだな、似合ってると思うぞ。神楽坂もよくチャイナドレスを着てるけど、それに負けていない」

 ……正確には胸の大きさで明らかに負けているのだが、それは言わない方がいいだろう。
 そのくらいの気遣いは出来る……と考えていたところで、何故か崔の視線が少しだけ鋭くなる。
 先程の2人に向けたものと比べると大分マシだが、それでもこっちを見ているその視線は少し前に俺に向けていたものと比べると、明らかに鋭い。

「アクセル代表、その神楽坂というのは誰のことでしょう? チャイナドレスを着ていて私と比べるのですから、その……女の人なんですよね?」
「ああ。神楽坂明日菜と言って、シャドウミラーの一員だ。色んな場所で働いている人物で、その中に中華料理屋のウェイトレスとして働くというのがあってな。神楽坂はその店の看板娘として有名だよ」

 神楽坂が気が付いてるのかどうかは分からないが、間違いなく神楽坂を目当てにして超包子に通ってきている者は多い。
 看板娘としての神楽坂と話すのが楽しいといった軽いファンから、本気で神楽坂に惚れているような者までそのファンは幅広い。
 ただ、最近は超包子以外でも働いている事が多い為、看板娘として動くことは出来ない事も多いが。
 そう神楽坂の紹介をすると、何故か崔の機嫌が徐々に悪くなっていく。
 お付きの2人は、どこかあっちゃー……といった様子を見せていた。
 何だ? 何かミスったか?
 そう思っていると、崔は無理矢理笑みを浮かべたような笑顔で口を開いた。

「アクセル代表、少しだけアドバイスをさせて貰ってもよろしいですか?」
「うん? 何だ?」
「目の前にとびっきりの美人がいるのに、その相手を放っておいて他の女の話をするというのは、少しマナー違反ですよ?」

 とびっきりの美人? と、首を傾げた俺は恐らく悪くない。
 いや、勿論崔が美人だというのは間違いない事実だ。
 だが、レモンを始めとして、俺の恋人達は全員が文字通りの意味でとんでもない美人ばかりだ。
 それは、今日のパーティ参加者達がスレイに見惚れ、恋人や妻といったパートナー達から抓られたりしているのを見れば明らかだろう。
 そんな俺にとって、崔は美人は美人でも、とんでもない美人かと……レモン達基準で言わせて貰えば、答えは否だ。
 いや、崔が不細工だという訳ではない。間違いなく崔は美人だ。だが……こう言ってはなんだが、俺にとっての崔は、普通の美人という扱いになってしまう。
 だが、だからと言って、今の崔を前に全く別の女の話を
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