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エクリプス(機動戦士ガンダムSEED編 )
第07話 敵軍の歌姫(後編)
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に寄贈『ミスリル』と書かれていた。

追悼セレモニーが始まる。
バルキリーから一人のパイロットが飛び出し、献花台に白い造花の花束が置かれる。
バルキリーからダミーのミサイルが上空に発射される。
噴煙が消えると一拍おいてそこには幻想的な光が瞬いて、『安らかにお眠り下さい。』と文字が浮かび上がった。
光輝の魔法を使った演出である事はミスリル隊員しか分からない。
光輝が代表して喋り始めた。

光輝
「人類は何も歴史を学んでいない。
ここに24万3721名の英霊が眠っています。
一人一人に大切な家族が居たのです。
大切な友達や恋人も居たのでしょう。
残された者の悲しみがここにいると伝わって来ます。
ミスリルを代表して哀悼を述べます。
まず、偶然に救出でき、この席に同席して頂いた、ラクス・クライン嬢にお礼を申し上げます。
ありがとうございます。」

ラクス
「プラントに生きる一人の人間として、ここにいない同胞の代わりにお礼を申し上げます。」

光輝
「民間人への虐殺やテロ行為は国際法でも許されない犯罪です。
過去の歴史でも繰り返されて来ました。
憎しみは憎しみの連鎖しか生まないのです。
人類は技術を高め宇宙にも進出する事が出来ました。
それなのに歴史の教訓を本当の意味で理解しているでしょうか?
歴史は只の学問ではありません。
人間は間違いやミスを行うのです。
歴史はそんな人類の過ちを繰り返さない為の学問です。
人は一人では出来る事に限りがあります。
その為に人類は進化して集団を作りました。
そして言葉や文字、文化を築き上げたのです。
残念ながら人類は権力や腐敗なども作ってしまったのです。
私は人類の負の遺産を解決できない人類は、本当の意味での進化とは言えないと断言します。
近代の戦争はどちらがどちらを支配する戦争です。
人類が作った素晴らしい物があります。
それは歩み寄りです。譲歩とは違います。
ここでは結論をあえて述べません。
人類の新たな扉は皆さん一人一人が考えて、協調してこそ乗り越えられると信じています。
最後に皆さんにモニュメントに書かれた言葉を送ります。
…。
…。
…。」


光輝はモニュメント刻まれた文章を読み上げて話を閉めた。
ラクスも追悼の言葉を送り、鎮魂歌の代わりにアカペラで1曲歌った。
この曲は『愛・おぼえていますか』である。
以降、追悼慰霊の映像とラクスの歌はプラントだけでなく、地球上にも広がった。
地球上にミスリル心派が出来たのは別な話である。
因みに作詞・作曲者にプロトカルチャーと書かれいたのは余談である。

Sideout


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