409部分:第五十六話 ミロ出陣その六
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正義であり」
「そして秩序であられる世界が」
「思えば」
ここでふとその目を遠くさせるエリスであった。そこに映っているものは栄誉ではなかった。むしろ過去の屈辱と恥辱であった。
「我等は長きに渡って愚弄されてきた」
「その通りです」
「忌々しいことに」
八大公達の言葉がここで苦いものになったのだった。
「アーレス様は天皇ゼウスとその正妻へラの子」
「嫡子と言ってもよいというのに」
「しかし多くの者はアーレス様を愚弄した」
それは神々だけではなかった。人間達もだったのだ。人間達はアーレスのその血生臭く殺伐として直情的な気質を忌み嫌いそのうえ愚弄してきたのである。
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