ポケモンバトルで笑顔を。
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大地そのものが、リアス式海岸のように尖る。
「くっ……戻れヤミラミ、オーロット!」
一度は避けた物の、このまま地面に落ちればやはり凄まじいダメージを受けてしまう。飛べないポケモンをボールに戻すサファイア。
「さあ、ヤミラミとオーロットなしで防げるかな?カイオーガ、根源の波導!」
「今だ!ヨノワール、定められた破滅の星エクス・グラビティ!」
水柱が再びいくつも持ちあがる。それが放たれる直前に、ヨノワールは朧重力をカイオーガの真上に発生させた。するとどうなるか――水が重力に全て引き寄せられ、他ならぬカイオーガの身体に直撃する。カイオーガが悲鳴をあげ、海に沈んだ。
「これは……?」
「こいつはルビーの技だ。ヨノワールの技、『未来予知』によって最適なタイミングを割り出して、最大の重力で一気に畳みかける」
「すごい……さすがおくりび山の巫女になる子だね。そんな技を作り出したなんて……いや、君のおかげなのかな?」
「ルビー自身が頑張って作り出したんだ。誰のおかげでもないさ」
「ふふ、そうかもね。……これなら少なくとも君たちの子供には、期待してもいいのかな?」
意味深なことを言うジャック。気恥ずかしいことを言われた気がしたが、今はジャックに生きる希望を与えられるのならそれでもいいと思った。
「な〜んちゃって。実はね、どのみち君がゲンシカイキの二体を倒さなくてもいいように手は打ってあるんだ」
「!」
「ホウエンには、カイオーガとグラードンのほかにもう一匹象徴たるポケモンがいる。そいつを呼び出すには莫大なメガシンカの力が必要になるんだけど……幸い、それは揃ってるからね。そろそろ来るころかな?」
ジャックが空を見上げる。その時だった。天の雲を割り、一匹の緑の竜が現れる。そして咆哮した。
「ザアアアアアアアア!!」
「うおおおお!言うことを聞きやがれえええええええ!!」
……それと同時に、竜の傍から一人の少年の声も聞こえた。その声にサファイアは聞き覚えがあった。赤色の髪に翡翠色の目をした少年が、レックウザの隣をメガプテラにのって飛翔している。どうやらレックウザと戦っているようだった。空を舞う彼に、サファイアは呼びかける。
「エメラルド!なんでここに!」
「はあ!?ってお前こそなんでいんだよ!言っとくけどこいつはもう俺のだからな!」
「俺のって……まさか、捕まえたのか?」
「ああそうだよ、文句あっか!だけどこいつ、マスターボールに入れたってのになかなか言うこと聞きゃしねえ!」
相も変わらず無茶苦茶な少年だが、それが今は何より頼もしかった。信頼を込めて、サファイアは言う。
「……わかった、しばらく抑えててくれ!その間にケリ
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