408部分:第五十六話 ミロ出陣その五
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第五十六話 ミロ出陣その五
「それではな。見て来る」
「是非。それでは」
こうしてミロは出陣した。彼は今出陣したのであった。その頃アイオロスも一人出陣した。ミロと共に白銀の者が二人、青銅の者が四人出陣してもいた。
そして同時に。狂闘士達もまた動いていた。八大公達がエリスの前に集いその言葉を受けているのであった。
「レダよ。まずは御苦労だった」
「有り難き御言葉」
レダはエリスの言葉を受けていた。同志達の先頭に片膝をついて座っている。
「アクエリアスの腕はわかったな」
「はい」
このことに対して述べるのだった。
「しかと」
「そうか。ならばよい」
エリスは彼のその言葉を聞いて満足そうに頷いた。
「それならばな」
「有り難うございます」
「では暫く休むのだ」
レダに対して労いの言葉も忘れない。
「よいな」
「はい。それでは」
「これで五つの戦場での戦いが終わった」
エリスはレダに告げた後であらためて他の八大公達に対しても告げた。
「残るは三つだ」
「はい、そして次は」
「アンデスです」
「今はペルーという国になっている」
そこだというのである。シオンと同じ場所を指し示している。
「そこに行ってもらうことになるが」
「そして行くべき者は」
「誰でしょうか」
「サリアよ」
「はい」
呼ばれた彼がすぐに応えて顔をあげる。
「御前が行くのだ」
「有り難き幸せ」
「敵はおそらくスコーピオンか」
彼だと。エリスも呼んだのである。
「あの者が来るであろうな」
「相手にとって不足はありません」
毅然とした言葉で返すサリアだった。
「どれだけの敵が来ようとも」
「そう言ってくれるか」
「例え黄金聖闘士といえども」
そうなのであった。彼にとっては。
「このサリアの敵ではありません」
「では見事戦って来るのだ」
「はい。では今よりアンデスに」
「アンデスか。また面白い場所に行くな」
「確かに」
他の八大公達がエリスが彼に告げたのを見てそれぞれ言ってきたのであった。
「そこで見事戦って来るのだ」
「精々な」
「わかっている。私は決して遅れを取ることはない」
その流麗な顔とは裏腹に強いサリアの言葉であった。
「相手が誰であろうともだ」
「では貴様の帰還を楽しみにしておこう」
「見事スコーピオンの首を手に入れて来るのだな」
「そしてアンデスにおいて」
サリアはさらに言った。その強い言葉で。
「アーレス様に私の戦いぶりを御覧になって頂くとしよう」
「それよ」
まさにそれだと。エリスは彼に告げたのであった。
「サリアよ、そして他の者達もだ」
「はい」
「それですねエリス様」
「そうじゃ。アーレス様は常に見ておられるのだ」
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