37話 まだ見えぬ夜明け 3.11
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って帰るか。一定の結果を残せたからな」
プルツーが「結果?」と聞くと、ジュドーは頷く。
「ああ、このシステムの起動条件がギレンの死だったわけだからな」
グレミーの指示の一つがギレン総帥の生死確認。このホログラムの再生がギレンの死による仕掛けだと本人が発言している。これを信じることにジュドーは決めた。
ジュドーとプルツーは新しく開かれた部屋、格納庫内へと足を運んだ。すると遠目からもコックピットが開いているのが分かった。ジュドーとプルツーはそこに乗り込んだ。どうやら2人乗りだということも分かった。座席が前後で2つあったからだ。
コックピットに収まったジュドーは感覚が研ぎ澄まされていた。このモビルアーマーの影響であった。それについて自身で驚いた。
「これは・・・」
その反応にプルツーも同意した。
「うん・・・ジュドー、わかるな」
「ああ・・・こいつは動かせる。いやそれ以上にしなくちゃならないことが」
「うん、わかるよ」
ジュドーとプルツーに体感したことない知識が頭へ入って来た。エンジンに火を入れると格納庫の扉が閉まり、そのフロアが下に降りる感覚を感じた。するとあるところで止まり、下がハッチになっているようで底が開く。ジュドーは機体をそのまま降下させると宇宙空間へと出た。
前部にプルツー、後部にジュドーが座乗し、頭で念じた。すると誰も乗っていないはずなのにZZとキュベレイMk-Uがコロニーから出てきた。それを見てジュドーは口笛を吹いた。
「こいつは凄い。今までのインターフェイスとは桁違いだ」
「ジュドー、あまり調子にならないでよ。この機体はいわば危険物だ」
「わかってるさ。使いようによってはだ。コードネームは・・・」
プルツーが操作パネルからこの機体の品番を見つけた。
「NZ−999。ジオングだ・・・」
名前を聞いたジュドーは「さすがジオンの機体だけある名前だな」と呟いた。プルツーが操縦し、サイド3のある一つのコロニーへ近寄る。
「ジュドー、ここで1つ試してみよう」
プルツーの提案にジュドーは同意した。するとジオングの機体が緑白く輝きその光のカーテンが目の前のコロニーを包み込んだ。数十分後、プルツーとジュドーは汗だくになり、息切れを起こしていた。
「ハア・・・ハア・・・こいつは・・・きついぞプルツー」
「ハア・・・ハア・・・だけど・・・成果が出たはずだ・・・」
ジュドーはコロニーの通信機能を念でジャックした。そしてコロニー内の監視カメラを見ると、規則正しく動いていた人たちが自我を持って動き出していた。言わば普段通りの生活を営み始めていた。
ジュドーは頷き、プルツーは振り返りジュドーへ話し掛けた。
「ジュドー・・・ハアハア・
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