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逆襲のアムロ
37話 まだ見えぬ夜明け 3.11
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隊に伝えよ」

「了解いたしました」

サラは振り向きオペレーターの下へ歩いて行った。シロッコは不満を言う士官らへ現状を説明した。

「・・・本隊の微速航行はソロモンの艦隊の誘導によるものだ。シーマがロンド・ベルを引き付けてれる。その距離の優位性を利用し我々も動く。ロンド・ベルは選べない2択に迫られて自壊する」

ライラを始めとした士官らはシロッコの作戦に感嘆した。そしてシロッコは各員へ持ち場へ戻るよう促した。

「貴官らの活躍に期待する。呆けてしまい済まなかった」

シロッコが謝ってきた。その事にライラを始め士官らが後ずさりして持ち場へ走り戻っていった。
その姿にシロッコが苦笑した。

* ラー・ヤーク 艦橋 3.11

アムロらはラー・ヤークに収容され、一路アーティジブラルタルへ進路を向けていた。
皆戦闘で疲弊した体を休息に当てた。

夜明けににはまだ1時間ばかりあったが、ハヤト含めたクルー全員は航行の監視に務めていた。
ハヤトは艦長席で副官であり妻のフラウより現況を報告受けていた。

「宇宙もひと段落したか」

宇宙はティターンズの旗艦の大破と指揮官の戦死に伴い指揮系統が乱れ、全てが遊軍と化した。云わば烏合の衆であった。それを見逃さずブライトとシャアは電光石火の攻撃を加えて大艦隊は少数の部隊により全て迷い子の様に救援を求め降伏していった。

ハヤトが嘆息した。フラウがその意見に首を振った。

「いえ、シロッコらのティターンズの残党が妙な動きをしています。何かタイミングを計っているようで・・・」

ハヤトが宇宙の航路図をモニターに回すようクルーへ注文した。すると目の前の大画面モニターに地球圏の宇宙図が表示された。各艦隊や様々な軍の様子も映し出されていた。ハヤトはア・バオア・クーとソロモン、ルナツーの3つの分艦隊の運動に注目していた。

「3つとも石ころを率いて地球に向かいつつある。妙だ」

ハヤトは手を顎にやり、ティターンズはこの作戦行動が何の為かを考えていた。そして1つ見解をフラウへ話した。

「戦力で圧倒する為、各要塞の集合を掛けた可能性がある」

「拠点を集合させて?」

「彼らの強みである3つの要塞。文字通り要な訳で、仮にそこが反対組織に制圧されもしたら地球圏統一事業に支障がでるだろう」

フラウは頷く。ハヤトは話続けた。

「更なる戦術レベルで完全無欠な戦略レベルを補うと言う話だ。各個撃破を恐れてな」

フラウは少し考えて疑問を述べた。

「でも、今の連邦に歯向かえる勢力なんて・・・」

その回答にハヤトは首を振る。

「フラウ、オレたちみたいなのだよ」

「えっ?」

「あのダカールのゲリラ戦。オレたちみたいなのの氷山の一角だ。そ
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