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ラブライブ! コネクション!! Neutral Season
Unseal Operation (グランドプロローグ)
活動日誌− み・はミュージックの・み! 8
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お疲れ様でした」
「――お疲れ様でした。……それでは、中の方へどうぞ?」
隣の部室への誘導を兼ねて説明会の終了を伝えたのだった。
雪穂と亜里沙の労いの言葉と共に隣の部屋へと繋がる扉が開かれ、後輩達が労いの声をかけながら新入生達を中へと誘導する。その言葉に列になって中へと進む新入生達。
彼女達の表情が晴れやかで、楽しそうで、充実している様に見える。
隣の部屋へと進んでいく、そんな彼女達の姿を後ろから眺めていた雪穂は、軽く安堵のため息をついていた。
すると彼女の肩を優しく叩く、小さな拳の感触を覚える。
振り向くと、亜里沙が優しい微笑みを浮かべながら、部長の責務を労う様に軽く肩を叩いてくれていた。
雪穂は亜里沙の優しさに感謝を含ませた笑顔を送り、自分もまた副部長の責務を労い彼女の肩を優しく叩いてあげる。
2人はどちらからともなく手を止め、微笑みを交わすと軽くハイタッチをするのだった。
そして亜里沙は雪穂に笑みを溢して頷くと、先に隣の部屋へと歩き出していた。
雪穂は全員が隣の部屋へと入ったことを確認すると、ふと研究部の部室を一瞥する。
姉達の思い出、自分達の思い出、後輩達の思い出。
そんな全ての思い出と、色々な想い。そう言った目に見えないものを沢山詰め込んで見守ってきた部室。
自分達はこれから――受け止めた先輩達から託された想いを、新しい子達へと託していくのだ。
そう、あの扉の向こうには自分の知らない新しい未来が待っている。それは楽しみでもあり、緊張や不安でもある。
まるで彼女には、ライブ直前のステージ袖に立つ様な気分。そんな風に感じていたのだろう。
でも逃げない。お客さんは待っているのだから。自分で1歩を踏み出さなければ何も始まらないのだから。
そう決意をして雪穂が歩みを進めようとした瞬間――
彼女の背中を優しく押し出す、暖かな風が吹くのだった。
それはきっと巣立っていった先輩達が背中を押してくれた優しい手。
そう解釈した彼女は無意識に強張っていた肩の力が抜け、嬉しそうに微笑んだ。
そんな包み込んでくれる暖かで柔らかな風を感じながら、新しい未来の始まりを迎えるであろう――
新たな『みんなで叶える物語』の1ページ目を綴るべく、眩しい光の方へと歩き出すのであった。
♪♪♪
――こうして始まる、国立音ノ木坂学院アイドル研究部の新たな物語。
しかし雪穂達『託す側』の生徒達も、最初から託すことを自覚できていた訳ではない。
穂乃果を始めとする先輩達と共に歩み、先輩達からの『託された想い』をしっかりと受け止め、自分達で考え、考え、悩んで考えて――。
自分達の信念を作り上げて成長してきたからこそ、後輩達へと想いを託すことができるのである。
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