決着。そして伝説へ。
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ると――海を割り、大地を割り、二体のポケモンが現れる。
「グラアアアアアアア!!」
「ギャオオオオオオン!!」
その二体こそが、この日照りと大雨を引き起こしているポケモン、グラードンとカイオーガだった。体に浮かんだ金色の文様から、異常なまでの力を感じる。
「これこそがメガシンカと対を為すゲンシカイキの力。僕を3000年生きながらえさせている無限の忌々しき力だよ……ポケモンは回復させてあげる。だから全力でかかっておいで。そしてこの二匹を倒して――ゲンシカイキの力を消滅させて、僕を眠らせてくれ。でないとこの二体はホウエンを滅ぼしてしまうよ」
虹色の光がサファイアを包むと、ボールの中のポケモン達が回復した。ジャックはサファイアとの対戦に喜んでいて、ゲンシカイキの力に怒っていて、自分の呪われた生を哀しんでいて、ティヴィルにメガシンカの力を蓄えさせ、この状況を作り出したことを楽しんでいた。全ての感情がまじりあった不思議な笑顔だった。
「――さあ、最高のバトルを楽しもう」
「……やってやる」
サファイアは覚悟を決める。ルビーの、シリアの、今まで旅して出会ってきたすべての人々の思いを込めてサファイアは叫ぶ。
「俺はホウエンを守る。そして――ジャックのことも死なせない!それが俺のポケモンバトルだ!!」
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