決着。そして伝説へ。
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
れるのはな、こいつの世界そのものなんだよ。全ての物理法則が通用しない空間。その性質を得て攻撃することで一瞬だがギラティナはあらゆる防御を無効化することができる!!」
サファイアは、ギラティナの出てきた『穴』を見た。見てしまった。その中は、大地が天に、天が大地に存在し、水が下から上に流れ草木の根が触手のように直接空間に蔓延っている名状しがたい空間だった。思わず吐き気がこみあげるサファイア。
「そんな技が……大丈夫か、メガヤミラミ」
ヤミラミは何とか宝石に縋るようにして立ち上がる。よく見れば、ダメージだけではなく体が麻痺していた。竜の息吹の効果だ。
「さあ止めだ!ギラティナ、祟り目!」
「……ヤミラミ、守る!」
ギラティナの破れた翼から放たれる瞳型の光線を、今度こそ防御壁が防ぐ。だがその間にもプレッシャーの特性が技を出すエネルギーを削っていく。
「ひとおもいにはやらねえ、俺を本気で怒らせたこと、たっぷり後悔させてやる……ギラティナ、怨み!」
さらに負の思念が守るのエネルギーを削り取る。もう一回使えればいい方だろう。
「お返ししてやるよ、影打ちだ!」
「……メタルバースト!」
ギラティナから伸びる影を、ヤミラミが宝石で防いで跳ね返す。しかし元々影打ちの威力は低いのと、ギラティナの圧倒的な体力の前にはほとんど効果がない。
(それでも、まったく効いてないなんてことはあり得ない……耐え続けて攻撃を仕掛ければ、勝機は)
「あるとでも思ってるんじゃねえだろうな?さあ怨めギラティナ!お前を理不尽な世界に閉じ込めた奴らへの怨みを晴らせ!」
負の思念が、ことごとくヤミラミの技を放つエネルギーを削っていく。その憎しみは、過去におくりび山での使命を強制されていたシリア本人のものでもあるようにサファイアには思えた。
「さあ止めだ!シャドーダイブ!」
ギラティナがこの世の物理法則が通用しない世界へと隠れ、全ての守りを無効にする渾身の突撃がヤミラミの体を吹き飛ばす。
「どうだ、これが俺の……」
「詰めが甘いぜシリア!」
「何?」
「メガヤミラミ、混沌螺旋カオスバースト!」
再び、光と闇の螺旋がギラティナに飛んでいく。直撃し、ギラティナが初めて苦しそうな雄たけびをあげる。
「まだメタルバーストを打つ余力があったとはな……だがこれで終わりだ、祟り目!」
「……戻れ、メガヤミラミ」
二発のシャドーダイブでヤミラミの体力は尽きる寸前だった。守るを使うエネルギーも切れ、防ぐ術なく倒される。だがサファイアの闘志は挫けない。
「続いて現れろ!全てを憎しみを引き裂く戦慄のヒトガタ――メガジュペッタ!!」
「
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ