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ラブライブ! コネクション!! Neutral Season
Unseal Operation (グランドプロローグ)
活動日誌− み・はミュージックの・み! 6
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決定だったはずである。
だがしかし、事態は彼女も予想だにしていなかった方向へと進んでいった。
それはきっと――
学院を心底愛し、学院の為に必死で悩み、そして胸を痛めていた彼女を見続けていた学院に宿る神からの恩賞だったのかも知れない。
学院の危機に直面して、初めて芽生えた生徒達の学院への愛。
何とか存続させようと奮起した生徒達の決意と、困難を打破する為に発案された活動。
穂乃果の提案で始まり、彼女の周りに集まった8人の生徒達。その彼女達が行った『スクールアイドル』と言う活動。
彼女達は学院に宿る神からの使い――『9人の音楽の女神』に選ばれし9人だったのだと思う。
その後の彼女達の功績により無事に廃校の危機を乗り越えた音ノ木坂学院。
例年通りの晴れ晴れした気持ちで羽ばたいていく生徒達を見送ることができた、絵里達の卒業式。
――それから数日後に行われた入学式。
「……新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます」
今と同じく入学式の祝辞を述べる為に壇上に上った南女史は目の前に広がる光景に。
その光景を再び与えてくれた9人の女神達に。
多大なる感謝をすると共に、新たなる希望に満ち溢れた新入生を見渡しながら言葉を紡ぐのだった。
それから2年の月日が流れ、先日執り行われた卒業式――
学院に希望と活力を与え続けた9人の女神達は、最後の3柱の巣立ちを以って全ての役目を終えた。
しかし、彼女達はこの学院に大きな希望を残していったのである。
彼女達が大空へと羽ばたく為に広げた大きな翼。
それは、在籍中に育んでいった羽根の集まりなのだろう。
想いや願い。希望と言う名の羽根――
その羽根を飛び立つ際に学院に残る生徒達。学院に携わる全ての人達へと降り注いでいったのだった。
彼女達が託した想いと言う名の羽根を握り締め、受け継いだ彼女達の妹がいる。
そんな彼女達を支え、明日へと繋げていこうと言う願いを胸に刻んだ後輩達がいる。
そして学院の全ての人達が新しい希望に向けて歩み出そうとしている。
それは紛れもなく9人の女神が託していった想いを受け取り、明日へと繋いでいこうとしていることなのだろう。
その希望に満ち溢れた目の前の光景を目にした南女史は心の中で、役目を終えた9人の女神達への変わらぬ感謝と、彼女達の意志を受け継いだ生徒達を全力で守る決意。そして巣立っていった卒業生達、今目の前に座る生徒達へ――
いつまでも国立音ノ木坂学院を愛し、大好きだと言ってもらえる様な学院であり続ける。
改めて、より良い学院生活を送れる様に導いていく。そう邁進する決意をしながら祝辞を述べるのであった。
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