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ラブライブ! コネクション!! Neutral Season
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活動日誌− み・はミュージックの・み! 5
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その朗報を南女史の口より聞かされた数日後、正式に開かれることとなった臨時総会。
 全校生徒の前で穂乃果と絵里は『この学院における学年固定のリボンの意味』と『世代別に変える意味』――
 そして『託した想いと繋いでいくことの意味』について発表したのだった。
 元々、生徒達の人望も厚く影響力も高い彼女達。
 リボンについて薄々懸念を抱いていたが口に出せずにいた生徒がいたのかも知れない。彼女達に言われて初めて考えた生徒もいたのかも知れない。中には彼女達が提案したからと言う理由もあったのかも知れない。
 しかし、ほとんどの生徒の心には彼女達の伝えたい想いが届いていたのだろう。
 彼女達の議案は信任投票の末、規定を大幅に超える得票数により、正式に来年度からの実施へと繋がったのだった。

「――やったよ、穂乃果! 議案が正式に通ったよ! おめでとう、穂乃果……そして、絵里先輩!」

 開票結果をアイドル研究部の部室で不安を抱えながら待っている穂乃果と絵里。
 そんな彼女達の周りには海未とことりを除くメンバーが寄り添っていた。
 臨時総会を終えて、投票を済ませた時点で放課後に切り替わった本日。
 既に部活や下校を始める生徒達により弱冠静けさを感じる校舎であった。
 そんな彼女達の集まる部室へ駆け込んできたヒデコが、嬉しそうに穂乃果と絵里に声をかけた。
 そう、今回は穂乃果と絵里が発案をしているので、穂乃果は生徒会として開票には携われない。
 その為、副会長の海未が先頭に立ちことりと――お願いをしてヒデコとフミコとミカに手伝ってもらっていたのだ。

「…………」
「…………。――ッ! …………」
「――絵里ちゃんっ!? ――?」
「そっとしておいてあげて?」
「……う、うん……」

 嬉しい知らせを聞いて穂乃果と絵里は顔を見合わせて微笑みを交わす。
 しかし即座に絵里は顔を背けて足早に部室を出て行ってしまうのだった。
 驚いて声をかけて追いかけようとした穂乃果の肩を優しく掴む手の温もり。
 そっと後ろを振り向くと、希が少し涙ぐんではいたが優しい微笑みを浮かべて、1人にしてあげてほしいとお願いしてきた。
 その言葉を聞いて瞬時に理解した穂乃果は追うことをやめ、優しい微笑みを浮かべて扉を眺めているのだった。

 きっと彼女は人知れず――
 ずっと抱いていた懸念への解放。祖母の愛した、自分の愛した学院に残せるモノのできた喜び。
 愛する学院への繋がりを持てた事と次の世代へと託すことのできる嬉しさ。
 そう言った様々な暖かい感情が集まって芽生えた新たな感情。心に作られた雨雲から――
 溢れ出して降り注がれる、暖かな恵みの雨に頬を濡らしていることだろう。
 それでも彼女にはまだ学院生活が残されている。
 明日から―
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