マブラヴ
1489話
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以上、こういうパーティに呼ばれてもおかしくはない。
ましてや、ミネルバ隊はザフトの中でも最新鋭の戦艦であり、そこに搭載されているインパルスはザフトのフラッグシップ機と言ってもいい。
つまり、ミネルバというのは正真正銘ザフトにおける最精鋭部隊の1つな訳だ。
そんなミネルバのMS隊を率いるのがルナマリアなのだから、この手のパーティに慣れていないというのは疑問だった。
……まぁ、それだとメイリンはパーティに慣れていなくても仕方がないのだが。
「そうですね。ですがそれはあくまでもSEED世界における、更にはプラントやザフトに親しい方々の開くパーティです。今回のように、他の世界で行われているパーティは、色々と話が別ですわ」
「……そういうものか?」
俺としては、普通に幾つもの世界で色々なパーティに参加してきたんだが。
そう言おうとした俺に向け、俺が何を考えているのか理解したのだろう。
俺の隣で技術者からシャドウの操縦性について話を聞かれていたスレイが、呆れたように溜息を吐く。
「言っておくが、アクセルと彼女達を一緒にはしないようにな。そんな事になれば、人間として色々と……」
「……そこで言葉を止められると、思い切り気になるんだが。まぁ、いい。スレイがそう言うのなら、行動させて貰うか」
別にルナマリアやメイリン達を見捨てたいという訳ではなかったので、俺は持っていたお茶の入ったコップをスレイに預ける。
「ちょっと行ってくるから、ラピスはここで待っててくれ。いいか?」
尋ねると、ラピスは無言で小さく頷く。
その頭を軽く撫で、人混みの方へと向かって歩き出す。
さて、最初はどちらから助けるべきか。……いや、ルナマリアだな。
本来ならこの手の経験がないだろうメイリンの方を先に助けた方がいいのだろうが、周囲に集まっている人数ではルナマリアの方が圧倒的に多い。
だとすれば、ここはルナマリアから助けた方がいいだろう。
……どこぞの整備兵が爆発しそうな感じもするし。
そう考えながら、ルナマリアの周辺に集まっている集団の中に入っていく。
何人かが割り込んできた俺を睨み付けようとするが、その対象が俺だと知ると、そっと視線を逸らす。
最近は俺の事を知らない相手が多かったが、やっぱり俺はそれなりに顔が売れてるんだよな。
少しだけ自信を取り戻し、やがて人だかりの中心部分にいるルナマリアの前まで移動することに成功する。
当然のように、そこでは皆がルナマリアに取り入ろうと言葉を掛けていた。
少しでもルナマリアに自分を印象づけ、そしてあわよくばルナマリアを口説きたい。……そんなところか。
元々ルナマリアはとびきりの美人と呼べるだけの外見を持っている。
それだけに、一石二鳥を狙っている
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