暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
sts 31 「決戦の始まり」
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緒に行ってやれなくて」
「いえ、いいんです。ショウさんの想いは私の胸の中にありますから。ギン姉のことは私に任せてください。絶対助けてみせます!」
「そうか……そっちのことはお前達に任せる。だからこっちのことは俺達に任せておけ。お前は俺達が育てた自慢のフロントアタッカーだ。マッハキャリバーと一緒に頑張って来い」
「はい!」

 スバルは涙を拭うとしっかりとした足取りでヘリと向かって行った。見送りを終えた俺となのはは、他の隊長陣が待っている出動場所へと移動する。そこには先に行っていたヴィータの他にはやて、途中まで共に行動するフェイト、そして最終調整を終えたファラとセイの姿があった。

「よし、これで全員揃たな。ほんなら隊長陣も出動や!」

 はやての声に俺達が一斉に返事をすると、床が開き大空へと飛び出して行く。それと同時に聖王教会に居るカリムが俺達に掛かっていたリミッターを全て解除。制限から解放され本来の能力に戻った俺達はそれぞれデバイスを起動しバリアジャケットを纏う。

「エクシードドライブ!」

 掛け声と共になのはのバリアジャケットがミニスカートのものからロングスカートのものへと変化する。長時間の活動を考えて使っていた形態から戦闘重視の形態に戻したようだ。
 俺にもなのはのようにバリアジャケットの形態は存在しているが、今の形態は合体剣を扱うために調整したものであるため、切り替えるのはかえって悪手だ。
 それに……バリアジャケット云々の前に俺にはセイが居るわけだしな。
 ただ今はユニゾンはしていない。万全を期すならばユニゾンしておくべきなのだろうが、聖王のゆりかごの周りには大量のガシェットが存在している。それを効率良く排除するならはやての広域魔法がベストだ。
 ただそれを行うには護衛が必要になる場合もある。セイの単独での戦闘力は十分期待できるため、今は臨機応変に動けるように別々に行動しておいたほうが良いだろう。

「……なのは」
「フェイトちゃん?」
「レイジングハートのリミットブレイク《ブラスターモード》。なのはは言っても聞かないだろうから使っちゃダメとは言わないけど……お願いだから無理はしないで」
「何か似たようなことショウくんにも言われたけど……私はフェイトちゃんの方が心配。フェイトちゃんとバルディッシュのリミットブレイクだって凄い性能だから危険や負担だって大きいし」

 お互いのことが心配なのは分かるが、戦場に向かっているのに学校にでも居るかのような雰囲気で話すのはどうなのだろうか。まあ変に硬さがあるよりは良いのだが。
 正直……友人かつ技術者としてはなのはにもフェイトにもリミットブレイクは使ってほしくはないんだがな。リミットブレイクの言葉が意味する通り使用者・デバイス共に限界を超えた力を引き出すわけ
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