暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
sts 31 「決戦の始まり」
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の対応に当たることになった。
 会議は終了を迎え、それぞれ最終決戦に向けての行動を始める。そんな中、最後の方に出ようとしていたフェイトに近づく3つの影があった。それはエリオにキャロ、そしてフリードだ。

「フェイトさん」
「あの……」
「……別グループになっちゃったね。ごめんね……私、いつも大切な時にふたりの傍に居てあげられないね」
「そんな……」
「フェイトさん……ひとりでスカリエッティのところへなんて心配で」

 エリオやキャロが不安に思うのは無理もない。ふたりよりも付き合いが長くフェイトの実力を知っている俺だって心配なのだから。フェイトのことを母親……とは思っていない気がするが、それでも大切な存在に思っているふたりが心配するのは当然と言える。

「緊急事態のためにシグナムには地上に残ってもらいたいし、アコース査察官やシスターシャッハも一緒だよ。ひとりじゃない」

 そう言ってフェイトはエリオ達を優しく抱きしめ、頑張ってと声を掛ける。エリオ達も幼いとはいえ局員の一員であり、フェイトの実力も知っているため、引き下がることを決めたらしく最後に無理はしないように告げた。

「ふたりも無理しないようにね」
「「――はい」」
「……ぁ、ごめんねショウ。道塞いじゃって」
「別にいいさ。これから六課が始動してから最も過酷な戦いに身を投じるんだから……まあフォワード達には出発前になのはから話があるようだし、一応俺もあいつの補佐としてお前達を見てきたからな。あまり長居されると小言を言われるから困るんだが」

 俺の言葉にフェイトは苦笑いを浮かべ、そういう事を言うからなのはから小言を言われるんだと返事をしてくる。
 とはいえ、それがちょうどいい区切りになったらしくフェイトは俺やエリオ達に一言言うと部屋から出て行った。俺はいつまでも会議室に留まっても意味がないのでエリオ達を連れて移動を開始する。
 時間は刻一刻と進み続け、アースラは第1グループ降下ポイントまで3分の位置まで移動した。俺の目の前にはフォワード達が並んでおり、隣には共にフォワード達の教導を担当してきたなのはとヴィータが立っている。

「今回の出動は今までで一番ハードになると思う」
「それにあたしとなのは、それにショウもお前らがピンチでも助けに行けねえ」
「だけど、ちょっと目を瞑って今までの訓練の事を思い出して…………ずっと繰り返してきた基礎スキル、磨きに磨いたそれぞれの得意技、痛い思いをした防御練習、全身筋肉痛になっても繰り返したフォーメーション、いつもボロボロになるまで私達と繰り返した模擬戦……」

 目を瞑っているフォワード達はなのはの言葉にこれまでの記憶が鮮明に蘇っているのか、誰もが見ても苦虫を噛み潰したような顔をしている。まあそれも当然だろう。教導側
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