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幽雅に舞え!
チャンピオンとの決戦!
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え、その盾は砕けない。

「どうだ!これが王者の威光示す最強の盾、そして剣に頼る必要のない特殊攻撃力と速度……こいつの前にひれ伏せ!」
「いいや、俺はもうあんたに臆さない。八百長しなきゃ自分の立場も守れないチャンピオンに、負けるもんか!」
「てめえ……だがそのシャンデラの弱点はわかってる。そいつの攻撃力はさすがだが、防御力はギルガルドに及ばねえ!影打ちの連発で終わりだ!」
「そう思うなら、やってみろ!」

 お互いに啖呵を切り、戦いはさらに激化していく。

「ギルガルド、もう一度影打ち!」
「鬼火だ!」

 またも放たれる影を無視して、シャンデラは元の持ち主の名そのものである鬼火イグニスを放つ。鬼火は

命中し、ギルガルドの攻撃力を下げつつ火傷のダメージが鋼の体を苦しめてゆく。

「ちっ、キングシールドは変化技は防げない……そこを突いてきやがったか」
「ああ、そして次の一撃でとどめを刺す!」
「何?」
「行けっシャンデラ」

 サファイアが走りながら、言葉をためる。すかさずシリアはキングシールドを構えさせたが、構わず攻撃を命じた。


「オーバーヒート!」


 爆炎。大雨などものともしないほどの炎が吹き荒れ、ギルガルドの体を炎が包み込む。ピシリ、と何かが砕ける音がした。シリアが戦慄する。

「馬鹿な……ギルガルドの盾が、砕けた!?」

 炎が晴れた後シリアがギルガルドを見ると、王者の盾は砕けていた。しかもそこには――先ほど自信が投げ捨てた剣が突き刺さっている。

「まさか……」
「そうさ!あんたが投げ捨てた王者の剣。それをオーバーヒートと一緒に放ったんだ。最強の盾を砕くには最強の剣だ!」
「ふん、だがこれで剣は戻った!切り伏せろ、ギルガルド!」
 
 手に戻った剣をすかさず振るわせることが出来るのはさすがチャンピオンといったところだろう。シャンデラの体に傷が入るが――

「忘れたのか?今あんたのギルガルドは火傷を負ってる。攻撃力は下がってるんだ。止めだ、影打ち!」
「くそがっ……!!」

 シャンデラの影打ちが守りを失ったギルガルドを打つ。堪らず倒れ、シリアがボールに戻した。サファイアもシャンデラをボールに戻す。これで2体2の痛み分け。

「現れろ!全てを水底へと沈める悍ましき水棲の化け物!」
「出てこい、安らぎを求めし人々の寄り添う大樹の陰!」

 次に繰り出したのは――シリアはブルンゲル、サファイアはオーロットだ。水対草で、サファイアの方が相性はいい。だが双方ゴーストタイプを持つ以上、一瞬たりとも油断は出来な

い。

「ブルンゲル、相手の生気を搾り取れ!」
「オーロット、ウッドホーンで回復
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