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幽雅に舞え!
チャンピオンとの決戦!
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を……」

 シリアは完全にフワライドを倒したと認識していた。それもそのはず、今言った通りお仕置きの威力は凄まじく上がっており、悪タイプの攻撃は効果抜群のはずなのだから。だが――

フワライドの体は動き巨体とは思わぬアクロバティックな動きがヤミラミを翻弄し、吹き飛ばす。

「何っ!?」
「能力をあげる技を使えばヤミラミはお仕置きを使ってくる……俺だってヤミラミを持ってるんだ。それくらい読めてたさ!」
「貴様っ……!!」
「だから俺は敢えて能力をあげずに能力が上がったとだけ言ったんだ。シリア、俺の事を舐めてるんじゃないのか?」
「言いやがったな、後悔させてやる!出てこい、歯向かう愚民を威光に跪かせる王者の盾……ギルガルド!!」

 シリアが戦闘不能になったヤミラミを下げ、剣と盾を持ったポケモン、ギルガルドを呼び出す。その強さはサファイアも良く知っていた。四天王のネビリムを圧倒したのをこの目で見ている。黒い眼差しと封印、挑発の効果は切れたが、油断できたものではない。

「ギルガルド、シャドークローだ!」
「フワライド、シャドーボール!」

 漆黒の弾丸を、剣が切り裂く。そして影が伸び、そのままフワライドの身体を狙う。

「小さくなる!」

 しかしその体が縮み、寸でのところで回避する。シリアは舌打ちすると、ギルガルドに命じた。

「だったら本気を見せてやるよ。ギルガルド、ボディパージ!」

 ボディパージは自分の体を削ることでスピードを上げる技だ。だがギルガルドは削る代わりに――なんと、高速で自身の剣を打ち出したではないか。予想外の挙動に反応が遅れ、その剣がフワライドの体に突き刺さる!サファイアはフワライドをボールに戻した。

「戻れ、フワライド。そして出てこい、絶望の闇を照らす、希望溢れし焔の光!今降臨せよ!」

 体全体に明かりを灯して現れるのはシャンデラ。その姿に、シリアは見覚えがあったようで、眉を顰める。

「そいつは、イグニスの……」
「そうだ、あの人が俺に託してくれたんだ」
「はっ!そいつはお優しいことだな、やれ、ラスターカノンだ!」
「火炎放射!」

 倍速で打たれる鋼の光弾を、シャンデラの炎が相殺しきる。威力はほぼ互角だった。

「さすがの威力と褒めてやるよ。だがギルガルドの速度についてこれるか?影打ち!」
「遅れてもいい、シャドーボールだ!」

 凄まじい速度の影がシャンデラを打ち付ける。効果抜群のそれは少なくないダメージを与え、シャンデラが苦しんだ。それでも漆黒の砲弾のごとき一撃を放ち、ギルガルドを狙う。

「キングシールドだ!」

 ギルガルドが盾を構え、砲弾を弾く。圧倒的な攻撃力を誇るシャンデラでさ
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