チャンピオンとの決戦!
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「どうしてもチャンピオンにならなきゃいけねえってのに、俺にはバトルの才能はないのかと絶望しかけた。そんな時だった。あいつが、あいつこそが俺をチャンピオンにまで育ててくれたんだ……」
そこにはジャックへの強すぎる感謝の念と、執着心。そして彼に認められているサファイアへの嫉妬が確かにあった。
「だから、俺はあいつを死なせねえ!あいつを止めるのは――俺だ!!」
「待ってくれ、死なせないってどういうことなんだ!」
「黙れ!てめえに知る必要はねえんだよ!出てこいヤミラミ、シャドーボールだ!」
「なっ……フワライド、シャドーボール!」
ヤミラミとフワライドの漆黒の弾丸が激突し、相殺し合う。
「俺は俺のバトルでお前と、あいつに勝つ……誰にも邪魔はさせねえ!行くぞ!」
ここまで長かった旅、ついに――チャンピオンのシリアが勝負を仕掛けてきた!
「いちいち六対六の勝負に持ち込むつもりはねえ……やれヤミラミ、黒い眼差しだ!」
ヤミラミの宝石の瞳が光り輝き、周りにどす黒い瞳が目々連のように現れる。ただ瞳に見られているだけなのに、凄まじいプレッシャーを放っていた。
「これでフワライドはボールに戻ることは出来ない……てめえが降参するまで、徹底的に甚振ってやる」
「そこまでする気なのか……フワライド、シャドーボール!」
「ヤミラミ、封印!」
フワライドが攻撃を放とうとする直前に、ヤミラミの手が印を結ぶ。すると、フワライドの動きが止まった。封印の効果でシャドーボールが使えなくなったのだ。
「さあ更に挑発だ!」
「今度は補助技封じか、なら妖しい風!」
ヤミラミが指を振って挑発するのに対して、フワライドは不気味な風を巻き起こす。抵抗せずに風に吹き飛ばされるヤミラミだが、平然と起き上がった。
「それでも構わない!妖しい風の効果で、フワライドの能力はアップする!」
「……かかったな」
シリアが陰惨に笑う。手を前に翳して、ヤミラミに指示を出した。
「ヤミラミ、お仕置き!」
「避けろフワライド!」
ヤミラミがフワライドに走りより一撃を決めようとするのを飛んで回避しようとする。
「無駄だ、黒い眼差しの効果で貴様のフワライドは逃げられない!」
「!!」
飛ぼうとしたフワライドが、黒い瞳のプレッシャーに動きを阻まれる。ヤミラミが鉤爪を振るい、フワライドの体を引き裂く!
「お仕置きの効果は、貴様のモンスターの能力が上がれば上がっているほどその威力をあげる……つまり、妖しい風で全能力をアップさせたことで威力は圧倒的に増大する!」
「それはどうかな!フワライド、アクロバット!」
「はっ、無駄なこと
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