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非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第36話『一致と相違』
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「どうだった? ラグナさん」

「行きたい場所ってよりも、会いたかった人みたいな主旨に変わってるけど…。優しい人だなって思ったよ。見た目は怖いけど」

「こう言っちゃ悪いけど、店の評判はそれが関係しなくもないんだよ。昔はもう少し優しい顔だったんだ」

「時の流れって怖いね」


今の場所はユヅキの家。外も暗くなってきて、いよいよ異世界での最初の夜を迎えようとしていた。
と言っても大層な事をする訳もなく、今はこうして駄弁っている。


「じゃあ夕飯を作るから、ハルトは風呂に入ってきなよ。沸かしてあるから」

「え、風呂とか借りていいの?」

「泊まるんだから、それは当たり前じゃないの?」


ユヅキの提案に対して疑問を返すと、疑問で返される。
確かに、泊まると言ったのは自分だし、風呂に入らないと気が済まないのも事実。

──って、あ・・・


「服どうしよ…」

「何か言った?」

「いや、何も! それじゃあ入ってくるね!」


半ば強引に会話を終了する晴登。
それは、自分の過ちに気づき、バレない内に済まそうという意思からだ。

──替えの服が無い。

それは異世界生活、というか旅行においても慢性的な問題である。とはいえ、わざわざ服を持って異世界に来るのもおかしな話だろう。
ではどうしたものか。ユヅキの服を借りるというのも、流石に図々しい気がする。
今日はまだ、汗とかはかいていなくて服も汚れていないからいいが、明日以降それが続くとも限らない。

・・・とりあえず、風呂に入ってから考えよう。







「いやー凄かったよ、風呂場」

「風呂場が凄いってどういうこと? ハルトの知ってるものとは違ったの?」

「うん、全然違う」


時は夕食。
出された料理は見慣れない食材ばかりであり、少し恐怖を覚えた晴登であったが、有害なものをユヅキが出すはずはないし、今は恐怖を忘れてユヅキと雑談をしている。

結局、服は同じ物を2回着ている。
さほど目立った汚れもなく、ユヅキからのツッコミもなかったのでその話題は放置しているが、いつ指摘されるとも限らない。

だから、その話題を出される前に、違う話題で誤魔化す…!


「この料理美味しいね」

「え、そう!? 人に食べて貰うって初めてだから、ちょっと心配だったんだ〜」

「いやいや、普通に美味しいって」


率直な感想を述べる晴登。
その傍ら、今の言葉が嬉しかったのか、ユヅキは頬をかきながら照れていた。


「ご馳走さま」

「お粗末様です。んっと…ボクも風呂に入って来ようかな」


晴登が皿を重ね、ユヅキに手渡す。そんな日常の行動さえ、今
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