第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#11
PHANTOM BLOOD NIGHTMAREV 〜Glass Melody〜
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貴様は、『貴様自身のスタンドで』 敗れる事になると。
ボクは、その 「特性」 を少し利用させてもらうだけだ」
言葉の終わりと同時に、一際眩い輝きを放って撃ち出される結晶弾。
通常と違い、発射されたのは 「一発」 のみ。
だがガギュンッ! という通常の3倍以上のスピードで絶対防御のスタンド、
『黄 の 節 制』 の右を撃ち抜く。
無論それでスタンドを砕く事は出来なかったが、
結晶弾は消化酵素で表面を蝕まれながらもギャルギャルと廻転を続け、
その貫通力に引っ張られた肉塊はゴムのように伸びる。
結晶強化の横廻転に加え、射出の瞬間、
「縦廻転」 を加えて繰り出された
“新型エメラルド・スプラッシュ”
生来の才能と、理知的且つ合理的な研鑽の積み重ねによって生み出された
“新流法”
裂空刹迅。双貫の翠閃。
『エメラルド・スプラッシュ・スクライドッッ!!』
流法者名−花京院 典明
破壊力−A+++ スピードAA+ 射程距離−AA+++
持続力−AA+ 精密動作性−AA+ 成長性−AA+
間髪入れず二発目が、過去の軌跡と交差して撃ち込まれ、
同様に対称位置を長く引き延ばす。
“柔らかいというコトは、金剛石よりも砕けない”
しかしソレはあくまでスタンドのみで、 「本体」 は別。
「が……ッ!? ぐ……ッ!? な、なにぃ〜〜〜〜〜〜〜!!?」
突如、驚愕の叫びと共に眼前の花京院が苦悶の表情を浮かべる。
一人にとっては突然に、もう一人にとっては必然に。
音速廻転する二つの結晶弾に引き延ばされたスタンド、
その張力に拠って繋がっている頸部の肉が恐ろしい圧迫で
締め付けられたのだ。
ピアノ線やワイヤー等で背後から相手を絶命させる
特殊コマンドが用いる暗殺術のように。
絶対の信頼を寄せていた己がスタンドそのまさかの造反に、
紛い物の自分が瞳孔を裏返し足下が徐々に浮いていく。
その耳元に届く、本物の声。
「攻撃は、打撃技のみではない。
“絞め技” も有効な手だてだ。
そしてそれこそ、遠隔操作系スタンドの最も得意とする所。
倒すのに力が要らないからな」
そう言って右腕を流すと同時に、結晶が操作され逆方向へと動く。
「がぁぐぅッ!? おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!??」
引き延ばされたスタンドが交差した事により、
頸部が押し潰されるほどに圧迫が強まり藍青症を起こし始める、
故にその 「本体」 は、最終手段を取らざる負えなくなる。
相手の形容を執る量だけを残しての、スタンド一斉解除。
コレにより本体は完全無防備、それ
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