マブラヴ
1488話
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に、年齢の低さからどうこうと人の事については何も言えない。
だが……そんなルリから見ても、イーニァは幼いという印象なのだろう。
「あー……まぁ、取りあえずその辺にしておけ」
子猫同士の喧嘩、もしくはじゃれ合いを見ているような感じになった俺がそう呟くと、イーニァとルリ、ラピスの3人は俺の方へと一斉に視線を向けてくる。
これは、俺が責められているのか?
いや、けど何で俺が? ……こういう時は、俺が何かを言っても大抵無意味だから、何も言わない方がいいな。
そんな俺の様子に満足したのか、ようやくスレイが助け船を出してくる。
「ルリ、その辺にしておけ。アクセルに何か落ち度があった訳じゃないし、ラピスが自分の父親であるアクセルに会いたいのもおかしくはない」
「え? アクセルってラピスのお父さんなの?」
「父」
後ろでイーニァとラピスのそんなやり取りが聞こえてくるが、取りあえずスルーしておく。
父、と言う言葉に少しだけルリの表情が曇る。
そう言えば、以前俺がナデシコと別行動をしている時、ナデシコ世界のどこぞの国にルリの両親がいるという話があったとか何とか。
どんな国なのかは知らないが、それでもルリがミナトと共にシャドウミラーにいるという事は、つまりはそういう事なのだろう。
向こうにルリの求めるものは存在せず、ルリが求めたのはミナトという人物の温もり。
これがいい事かどうかは、俺にも分からない。
何だかんだと、その何とかという国の人物がルリの実の両親であるというのは間違いのない事実なのだから。
だが……それでも、俺としてはこうしてルリがミナトを選び、シャドウミラーに来て、ラピスの姉代わりをやっているというのは、決して悪い事ではないと思う。
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