マブラヴ
1488話
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は嬉しい。だが、それでもラピスがこんな無茶をするとは思ってもみなかった為だ。
「無茶をしたな」
「アクセルに会いたかったから」
また同じ事を呟くラピス。
……さて、どうしたものだろうな。
いや、勿論ラピスがここに来る事が出来たのは、ミネルバのおかげだ。
このまま影のゲートを使って、強引にホワイトスターに戻すのは難しい話ではない。
だが……こうしてバッタに乗って移動してきたという事はこのマブラヴ世界にある俺達シャドウミラーの拠点であるオーストラリアの基地から、このカリンダ基地まで普通にバッタで飛んでくるのが可能だという事になる。
正直なところ、そうである以上はここで無理にホワイトスターに戻しても、また同じ事が繰り返されるだけな気がするんだよな。
バッタの移動速度は、そこまで速い訳ではない。
飛行距離だって、それこそオーストラリアから日本に向かうというのにはかなりの時間が掛かるだろう。
そもそもカトンボやヤンマの艦載機的な扱いをされていた機体なんだから、移動そのものはカトンボやヤンマに乗ってしていただろうし。
だが……それでも、このカリンダ基地までやって来るのは難しい話ではない。
このまま強引にホワイトスターに戻しても、何だか最終的にはまたこっちにやって来そうな気がするんだよな。
それと同じ事を考えたのだろう。スレイは小さく溜息を吐くと俺の方へと視線を向けてくる。
「どうする、アクセル。このままラピスをホワイトスターに帰しても、間違いなくまたやってくると思うぞ」
「ラピス、帰っちゃうの?」
俺達の話を聞いていたのだろう。少し悲しそうな表情でイーニァが呟く。
「どうだろうな。そもそも、ラピスはここにいる人物じゃないんだよ」
今はまだ準備期間中ではあっても、近いうちにSEED世界にあるオーブの学校に転入予定でもある。
その準備とか……いや、そもそも準備とかは殆ど必要がないのか?
勿論ラピスが学校で使う各種道具を購入する必要はあるだろう。
だが、逆に言えばそれくらいだ。
で、その類の道具は買おうと思えばSEED世界で購入するのは難しい話ではない。
それどころか、他の世界で購入する事だって出来るのだから。
そう考えれば、無理して帰す事も……
「アクセル、何か妙なことを考えてないか? ラピスはホワイトスターに帰すべきだろう?」
当然と言った様子で告げてくるスレイの言葉に、どうするべきかと迷いながら言葉を返す。
「けど、このバッタがいる以上、もしラピスをホワイトスターに帰しても、まだ戻ってくると思わないか?」
「それは誰かに……そうだな、ルリ辺りに見て貰えばいいのではないか?」
ラピスの姉代わりを自称しているルリだけに、当然ラピスが
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