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ラブライブ! コネクション!! Neutral Season
Unseal Operation (グランドプロローグ)
活動日誌− み・はミュージックの・み! 3
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南女史は真剣に想いを伝えている絵里。そんな絵里の意見を後押しする様に真っ直ぐな曇りのない瞳で隣に立つ穂乃果。そんな2人を前にして――
音ノ木坂学院が大切に守り、受け継いできた伝統や校風は今もなお色褪せることなく、彼女達の胸に宿っていることを嬉しく思う。
そして、この先もずっと生徒達の胸に宿り続けることを願っていたのだった。
「……ふーっ。……そして――」
絵里は自分の懸念を南女史へと伝える。伝え終えると一瞬だけ目を閉じて小さく深呼吸をすると、目を開けて新たな想いをぶつけるのだった。
「私には歳の離れた亜里沙と言う妹がいます。妹は穂乃果の妹の雪穂さんの同級生なんです」
「あら、そうなの?」
「はい!」
始めに絵里は亜里沙のことを説明する。穂乃果の妹の雪穂の同級生だと知った南女史は穂乃果へと声をかけた。
その言葉に満面の笑みで肯定する穂乃果。
穂乃果の肯定を微笑みの表情で眺めていた絵里は再び南女史へと向き直り――
「亜里沙と雪穂さんは今年音ノ木坂を受験します」
「そう? ……合格すると良いわね?」
「「ありがとうございます」」
晴れて入学試験を執り行うことになったおかげで受験する旨を報告する。
その言葉に感無量な表情で2人の合格を祈る南女史。彼女の言葉に絵里と穂乃果は同時に笑みを浮かべて感謝の言葉を述べるのであった。
そして絵里は一変、真面目な表情に切り替えて本題へと話を進めていく。
「確かに学院の教育概念は素晴らしいと思います。入れ違いでしか可能ではない譲り合いが、どの学年へも可能である慣例は……世代固定よりも理にかなっているのかも知れません」
「…………」
「ですが私は自分がこの学院で培ってきた――3年間で学院に残していったことの積み重ねを、入れ違いで入ってくる私達の知らない世代の子達……亜里沙達へと引き継いでいきたいのです。もちろん学年固定でも引き継げるのかも知れません。ただそれは私達と言う『世代』ではなく『各学年』と言う枠でしかないのだと思います。穂乃果達や花陽達……今の2年生と1年生には私達が直接伝える――いえ、同じ時間を刻み、想いを託していけるものだと考えています」
「…………」
「私は自分達に直接的な関わりはなくても、同じ色のリボンと言う次の世代への繋がりとして託していきたいのです。そして、それが学院を巣立つ私達のバトンなのだと考えています。今のままの学年固定では私達は卒業と同時に託すものを失います。穂乃果達には既に託しているのですから。……ですが、世代固定なら――次の緑のリボンの生徒達が、次の緑のリボンの世代として3年間学院生活を送ってくれます。この学院の入部届――あの用紙の意味は入学式後に先生から聞きました……私はあの入部届の意味をリボンにも持たせたい
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