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ラブライブ! コネクション!! Neutral Season
Unseal Operation (グランドプロローグ)
活動日誌− み・はミュージックの・み! 3
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え、生徒としての度を越したものまで与えるつもりはない。
あくまでも生徒としての範疇でなら願いを受け入れると言うこと。
えこひいきや特権ではなく、頑張ったご褒美として――全校生徒にも納得してもらえる範囲での許可であること。
それが彼女の学院への礼儀なのだと感じていたからだ。
確かに絵里が認めたお願いなのだから心配はないとは思うのだが、敢えて口にすることで理解してもらおうと考えていたのだろう。
その言葉を受けた穂乃果は南女史にお礼を言うと、絵里の方に微笑みを浮かべていた。
その微笑みを安堵の表情で受け止める絵里。
そんな2人の表情を眺めながら、自分の考えは杞憂なのだろうと感じて微笑みを浮かべながら話を促すのだった。
♪♪♪
「それでは……絵里ちゃん?」
「ええ……」
「…………」
「実は、ご褒美と言うのは制服のリボンのことなのです」
「リボン? ……リボンがどうかしたの?」
「はい……実は――」
話を促された穂乃果は振り向きながら絵里に声をかける。その言葉を受けて絵里が穂乃果の横に並んだ。
てっきり穂乃果が発言するのだろうと思っていた南女史は、無言で絵里を見つめた。
絵里は真っ直ぐに彼女を見つめながら話を始める。
突然リボンの話が出たので疑問に思いながら先を促す彼女。絵里は2年の進級の際に抱いた懸念を彼女に打ち明けるのだった。
話を聞きながら南女史は気づいたことがある。これは元から穂乃果の提案ではなく、絵里の提案だったのだろうと。
しかし、あくまでも穂乃果の提案の様に彼女が発言をしていた理由。
それは制服のリボンへの提案が実施されるとしても、来年度からの適用になることを絵里が理解しているから。
今年度は既に数ヶ月も経過している。つまり今から実施をしたところで今年度は何も変化がないのだ。
そう、適用は来年度から――卒業してしまう絵里には卒業後の学院生活の事案を、自分が采配してはいけないと言う考えがあったのだろう。だから来年度の始まりの際の生徒会長である穂乃果に発言をしてもらった。
それに、絵里は穂乃果に救ってもらった身。そして学院を救ったのは自分ではない。
穂乃果が発案して、自分の反対にも負けずに頑張って、結果的に自分も仲間に入れてもらって――
そうして手に入れた功績なのだと考えているのだろう。
きっと絵里は穂乃果にお願いと言う形で話したのだと感じていた。その上で、穂乃果が了承してくれたのだと思う。
確かに自分の懸念ではあるが、今回学院にお願いとしてご褒美を貰えるのは穂乃果なのだから。
来年度の学院をより良くしていくのは穂乃果なのだから。
きちんと穂乃果自身が賛同して提案をしてくれることが絵里にとっての『自分のやりたいこと』だったのだろう。
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