第05話 ノイジー・ラン
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れるぞ。」
「「…。」」
フラガ
「俺も地球へ電話したいなぁ。」
光輝
「バカか?
中継ポッドを置いているから出来る事だ。
ニュートロンジャマーの関係でヘリオポリス経由でレーザー通信するしかないだろ。
気軽に電話出来る訳ない。
それに誰に連絡するんだ。
お前、恋人もいないだろ。」
フラガ
「んぐ。」
光輝
「通話やメールなど学習システムで自動検閲される。
セキュリティがない相手の通話はレベル0になる。
アークエンジェルの情報やミスリルの情報はマスクされる。
このため、月面に向かている事も話せない。
アークエンジェルの情報はレベル高く設定されている。
これはミスリルが顧客の情報を漏らさない措置だ。
そこで家族に安心してもらう為の文章を各自の学習システムに送って置いた。
心理学者の文章だその為、安心させる言い回しとなっている。」
フラガ
「扱いの差が違う。俺も顧客じゃないか。」
光輝
「仮とは言えミスリルの社員だ。
部下のメンタル管理は上司の責任だ。
それとバルキリーの情報は地球軍には普通教えないぞ。
君への信頼と作戦の都合で特別扱いだ。」
フラガ
「でも俺の時は軽口だろう。」
光輝
「先ず考えてくれ、この艦に乗っている中で誰が不安なのか?
その為の緩衝材として誰が適任か?
それに君は私への好感度上がっているだろう。
相手の性格を熟知している。」
マリュー
「フラガ大尉、諦めなさい。
相手が悪いは心理学者に言葉で勝てないでしょう。」
艦橋にいる全員が笑った。
光輝
「そろそろ予定の分岐点だ。分岐後に速度を落とす事を忘れない様に。」
マリュー
「分かったわ。でも作戦案を見た時は驚いたわ。
まさか減速するなんて?」
光輝
「軍事教練では教えないだろうね。
これも心理戦だからね。
相手が警戒しているから出来る裏技だ。
相手も予測コースと時間を警戒する。
そこにアークエンジェルが表れない。
敵は混乱し心に隙が出来る。
相手は月面方面とローラシア級で、こちらを挟み込む作戦だ。」
マリュー
「本当に恐いわね。それ以外も考えているんでしょう。」
光輝
「当然、何十通りもシミュレーションしている。話せば混乱するよ。」
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