二十四話:デート?
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る景品がジャンヌ・オルタの目に留まる。
『クレーンゲーム? 何か欲しいものがあった?』
「いや……あれ、見なさいよ」
指さされた方をじっくりと見つめてみる。
可愛らしいウサギのぬいぐるみ、ライオンのぬいぐるみ。
そして、紐で拘束され、ガムテープで口を塞がれたオリオン。
『ただの、クマのぬいぐるみジャナイノ?』
「棒読みになってるわよ」
『ふう……また浮気したのか』
必死にこちらを見つめて、タスケテのサインを送ってくるオリオン。
二人はどうしたものかと、顔を見合わせ、ぐだ男が動き出す。
『間違って子どもが取らないように回収してくる』
「勝手にしなさい」
ゲームにコインを入れ、クレーンを動かし始める。
そこまで得意というわけではないが、オリオンの方が必死になってきたので一度で成功する。
景品口から、ぼてっと落ちてきたオリオンを手に取りガムテープを剥ぎ取る。
「ぶはぁー! 死ぬかと思った!! ありがとうよ、坊主」
『で、今回はどんな浮気をしたの?』
「しーてーまーせーん!! いや、女の子に声はかけたけどさ」
「こいつ、助けない方が良かったんじゃないの?」
どれだけ罰を受けようと、懲りない態度のオリオン。
そんな彼にゴミを見るような視線を向けるジャンヌ・オルタ。
色男もクマになってしまえば形無しである。
「まあ、あいつのせいで、死にかけるのはいつものことだからいいけどよ」
『素直にアルテミスにプロポーズすればいいのに……』
「バッ! そんなのじゃないからね、ホント!!」
普段は、誰にでもナンパをするオリオンであるが、アルテミスに対しては奥手である。
本命相手には、本気で相手をしたいという属性の男である。
『というか、なんでそんなに焦ってたの。拘束されて監禁されてただけでしょ?』
「え? それをだけって言っちゃう? 常識的に考えておかしいよね?」
『いいから理由を話してよ。でないと元に戻すよ?』
ツッコミを入れてくるオリオンを無視して、事情を聴きだす。
「いやぁー、俺も初めは店員の女の子にでも、助けてもらおうと思ってたんだけどな」
「ぐだ男、こいつ燃やしたほうがいいんじゃないの?」
「まった! まった! ちゃんと話すから! 中でボーっとしてたら、母娘が来てな。俺の方を見て、娘の方がこう言ったんだ『お母さん、あれ解体したい』ってな」
ぐだ男の脳裏に、一人の解体少女の姿が浮かび上がる。
「流石にやばいって思って必死に逃げ切って、さっきようやく坊主に救出されたんだ」
『そっか……ところでお母さんの方はどう思った?』
「おっぱいがエロくて最高でした」
『ギルティ』
反省の色が全く見られないオリオンを、再
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