動き出す絶望 後編
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にするのだぞ」
「ウース。カグラ達もまた明日なー」
「ああ。途中で転ばねぇようにしろよ」
「俺は子供か!? 」
アキザワ、サクラ、ヒメラギは別々の帰路で別れ、途中まで道が同じ俺とアマネとセシリアは無言で帰っていく。まあいつも通りだけど。
「あっ、そういえばカグラ君。直しといたから、明日忘れずに持ってくるようにするのよ」
「忘れるわけねぇだろ。まっ、サンキューな」
アルケオニスガンダムの入った小さなケースを受け取り、鞄の中へとしまう。
「セシリアさんにはもう渡してあるから、明日も頑張ってね? 」
「ウン……アリガトウ、マヒル」
「今さらながら、俺との扱いの差に文句を言いてぇ………」
「無理の相談ね」
「テメェ…………」
と言ったところで、分かれ道にあう。ちょうど三人共別々の道になるところだ。
「じゃ、また明日」
「またアシタ……」
「ああ。また明日な」
いつも通りのバラバラに別れ、それぞれの帰路につく。とりあえず、アイツが言っていた言葉を考えながら孤児院に帰るか。
ーーー−−
「ふぅ…………一時はどうなるかと思ったけど、あの様子だともう大丈夫そうね」
天山学園との試合での、カグラ君の様子を思い出す。あの時のカグラ君は、正直とても怖かった。まるで別人のようにすら感じた。
「けど、少し厳しく言い過ぎたかしら?まあ、多分大丈夫でしょ」
大して気にする事もなく歩いていくと、突然視界が暗くなった。それだけではなく、身体中から力が抜け、地面に倒れる。
へ?何が起きたの?なんだか、頭もボヤけてきたような…………。
どうにかして身体を動かそうとするが、指一本ところか意識も遠くなっていく。
なんなのよ…………これ……。
辛うじて聞こえる誰かの声を最後に、私は意識を失った。
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