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ガンダムビルドファイターズ 〜orbit〜
動き出す絶望 前編
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「………………んあ? 」

気づいたら、いつもの白い空間に倒れていた。頭もぼんやりしており、とりあえず例の男を探そうと立ち上がった。

「いねぇな…………てか、いつの間に気ぃ失ってたんだ? 」

頭を掻きながら歩いてみるも、一向に見つかる気配がしない。だが、男の代わりに気になったとしたら、この白い空間の所々が黒くなっていることだ。

「……そこにいたのか」

しばらく歩いて行くと、ようやくいつもの男を見つけた。男は膝を抱えて座り込んでおり、こちらに気づくと顔だけを振り向いてきた。

『ん?やあレイ。どうかしたのかい? 』

「どうかしたのかい?じゃねぇよ。どうせ今回はお前が原因なんだろ? 」

『あはは。そうとも言えるし、そうでないとも言える』

「だから、意味分かんねぇ言い回しはいい。いいからストレートに言え」

『いやいや。だから言葉のままだって。君は頭が悪いの?分からないのは、君が理解しようとしてないだけだ。何でもかんでも分かりやすく伝えてもらえると思うなよ』

「…………まあいい。大雑把に解釈すると、お前()原因ってわけなんだろ? 」

『大雑把に解釈すればね』

「じゃあ、他の原因はなんだよ?俺は今『お前()』ってあえて言った。お前はそれを肯定した。つまり、他にも原因があんだろ? 」

『君は頭がいいのか悪いのか分からないね』

男は立ち上がり、俺の方へと指を指してきた。

『今は気分もいいし、特別にヒントだ。ここは君と僕しかいない。そして、君と僕以外は来れない。更に、僕も原因の一部だ。ここまで言えば、どんなに馬鹿でも分かるだろ? 』

「…………俺って訳か。けど、別に俺は何もしてねぇ。原因になる要素も見当たらねぇぞ? 」

『だろうね。だって、君は忘れているんだから』

「妙に含みのある言い方だな。もしかして、俺の記憶喪失に関係あんのか? 」

『察しがいいね。けど、記憶喪失が関係無しでも、心当たりはあるだろ? 』

「…………? 」

『まあいいか。ところで、僕が来る前に、君はこの空間を歩いてた? 』

「ん、そうだけど」

『初めて歩いてみて、どうだった? 』

「どうって言われて…………なんか白い空間が黒くなってんなぐらいだったけど? 」

『へぇ〜。まあ夢なんだし不思議じゃないだろ? 』

「確かにそうだけどよ…………何て言うか、最初はもうちょう白かった気がすんだよ」

『夢だし、そんなものでしょ? 』

「…………おい。お前、いったい何が言いたいんだよ?わざわざこの空間について聞いたってことは、何かあんだろ? 」

『ははっ。ようやく気づいたか。まあ、記憶喪失関係無しに忘れてる君に言うけど、ここはレイの根本
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