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ラブライブ! コネクション!! Neutral Season
Unseal Operation (グランドプロローグ)
活動日誌− み・はミュージックの・み! 2
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の責務だから。
次第に、より良い学院生活への思いも個人的な感情から、学院全体への責務と移り変わっていく。
そんな生徒会としての業務に追われていくうちに――
彼女の心から『自分の本当にやりたいこと』と言う最後の心の拠り所が消え去っていたのであろう。
そんな彼女も最後の進級を迎え、着替えを終えて、自室の鏡に映る自分が身につけた緑のリボンを眺めることになる。
しかし、そこには去年の様なリボンへの懸念の表情など一切感じられない。
ただただ学院への責務が残り1年しかないことへの焦り。そして最上級生として――生徒会長としての全校生徒の模範になるべく、より良い学院にしていくことへの戒めの表情で鏡の中に映る自分を見つめていたのだった。
しかし、彼女の決意も虚しく――学院廃校の知らせが理事長先生より通達される。
目の前に突きつけられた現実を重く受け止めていた彼女は廃校を全力で阻止しようと奮闘する。
いつしか彼女は『学院存続』と言う4文字を前にして、己の学院への愛ですらも消し去ったのだろう。
そして、脇目も振らずに学院を存続させる為に生活していたのである。
学院をより良いものとする――それは生徒の自主性を重んじ、個々の『やりたいこと』『やるべきこと』を尊重して、きちんと理由と意志を聞く。
その上で公正に判断をして――可能であれば容認や手助けをして、難しい様であれば譲歩案や改定案を。
そして間違っていると判断したものに対してだけ、正論を提出して却下を提示する。つまり全校生徒が納得できる生活を送れる様にすると言うこと。
しかし当時の彼女は、学院に不利益になり得ると判断したものは、それが本人達のやる気や学院の為の提案――つまり生徒の自主性だとしても生徒の話も聞かずに冷徹に切り捨てる。
学院を本当に愛する人間とは思えない行動を、当たり前の様に行ってきた。
それは他人だけではなく、自分自身の『やりたいこと』ですら例外なく蓋をしてしまっていた。
根が真面目なことが災いしたのだろう。
理事長に却下をされたことで学院に不利益になると判断したのかも知れない。
昔の聡明な彼女なら理解できたのだろう。しかし、冷静さを欠如した彼女には『却下』と言う2文字しか理解しようとしなかった。
そう、理事長の真相など考えもせずに。
絵里が、あくまでも学院の利益として『スクールアイドル活動』を提案していなければ――
自分自身の『やりたいこと』として押し通していれば、理事長である南女史は頑なに却下をしなかったのかも知れない。
それが穂乃果の提案した『スクールアイドル活動』として目の前に突きつけられた現実。
絵里の提案と穂乃果の提案――完全な両極である前面に浮き彫りにされた動機を見抜いた南女史。
その違い
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