激突、そして明かされる真実
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メガジュペッタが相手に向かっていきながら影分身する。体にスパークを纏い、迎え撃つライボルト。
「夥しく増える影よ。今雷鳴を超える速さを得て、全てを切り裂く刃と化せ!斬影無尽撃ざんえいむじんげき!!」
しかし、一筋の雷では無数に増える影を捉えることは出来ない。スパークが空を切り――ジュペッタの影打ちによって分身の全ての影が高速で伸びる。シャドークローによって影が尖り刃となる。その一撃――いや、無数の連斬はライボルトを、反動で動けないリザードンを切り裂き、二体を戦闘不能にした――。
「く……だが俺様にはサンダーが残っているぞ!伝説の雷の力、とくと味わうが……」
「もういい」
「イグニス……」
リザードンを倒されたイグニスが、ネブラを手で制す。サファイアを見据え、こう言った。
「この勝負、貴様らの勝ちだ。――あの王者の真実を、話そう」
こうして、4人による全力のバトルは終わった。まずサファイアの胸に去来したのは一か月の修行が実ったことによる今までに感じたことのないほどの充足感と。ついにシリアの真実を知ることへの不安。それらが同時にやってきて、しばしの間立ちすくむサファイア。
「やれやれ、君が呆けてどうするんだい?あんなに求めていた勝利と真実が目の前にあるんだ。――こういうときは、素直に喜べばいいじゃないか、君らしくもない」
「……そうだな、ありがとう」
そう言って、サファイアはルビーに手を差し出した。ルビーが苦笑して、手を握る。
「君から手を差し伸べてくれるなんて……あの時以来だったかな?」
「ああ、だけど……もう恥ずかしがるのはやめるよ。こんなにも支えてくれてるんだし、さ」
サファイアが恥ずかしげもなくそう言った。修行を経て、強大な壁を乗り越えて……少年は一歩、大人に近づいたのかもしれない。
「えー。からかいがいがなくなってつまらないなあ……なんてね」
「それは……我慢してくれ」
「ははは、冗談だよ。まだまだ可愛いね」
(それに……本当に支えてもらってるのは、ボクの方なんだよ)
さ、ポケモンを一旦回復させようか。と言ってルビーは歩き出す。サファイアもその隣を歩いた。二人はポケモンセンターで回復させ、再びジムリーダーの場所に戻る。
「来たか」
「覚悟はいいな?後戻りはできんぞ」
ネブラがそう確認する。それが彼の優しさなのだろう。サファイアとルビーは頷いた。イグニスがおもむろに語りはじめる。
「あの王者が初めて四天王としての俺に挑んできた時……奴は、凄まじい執念で向かってきた。そう、まさに生にしがみ付く亡者のように……今の奴とは、似ても似つかない」
「……!!」
「……」
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