激突、そして明かされる真実
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ボールを天に放り投げる。紅蓮の球体に包まれ現れ出でるは、どの地方であってもその名が通じるであろう猛々しき赤き竜。
「メガシンカ、Yチェンジ!現れろォ!メガリザードン!!」
ついに来たか、とサファイアは思う。この前は一撃で倒されてしまったがゆえに、具体的な対策は建てられていない。ここが踏ん張りどころだとサファイアは浮かれそうになる気持ちを落ち着ける。
「メガジュペッタ、シャドークロー!」
「エアスラッシュ」
ジュペッタの漆黒の爪が伸び、リザードンに向かう。基本の技一つとっても一か月前とは速度も威力も増した。だがしかし、リザードンの羽搏きによって生まれた真空の刃が影すらも吹き散らし、ジュペッタを吹き飛ばす。
「なんて威力だ……いったん戻れ、メガジュペッタ!そして現れろ、勝利を運ぶ優しき気球!フワライド!」
もう体力も残りわずかだが、ここはジュペッタを下げる。そして新たにフワライドを繰り出した。
「さて、イグニスが真打ちを繰り出したところで……俺様も最後の一体を出すとするか」
「鬼火で体力が尽きるまではもう少しあるけれど、いいのかい?」
「構わん。もう休めデンリュウ。そして……出てこい、我が最強の僕!」
ネブラがモンスターボールから繰り出すのは、ホウエンでは珍しくないポケモン…ライボルトだ。勿論、それだけでは終わらない。フエンタウンに暗雲が立ち込め、雷が降り注ぐ。一瞬フエンジムそのものが停電し。再び明かりがともったときには、ライボルトの姿が雷を具象化するが如く変化していた。
「行くぞメガライボルト、ワイルドボルトだ!」
「メガリザードン、熱風」
更なる雷光を纏い突撃するライボルトに、嵐のような熱風を放つリザードン。
「サマヨール、重力壁!」
それに対しサマヨールは修行の中で見につけた新たな守りの境地――重力場を『壁』として出現させ、熱風とライボルトの体を吸い寄せつつ壁が全てを受け止める。
「フワライド、シャドーボール!」
「ふん、その程度の攻撃が今更当たると思うな!」
ルビーの壁が全てを防いだところですかさずフワライドが漆黒の弾丸をライボルトに放つ。だがライボルトは雷光の如き速さで躱してしまった。
「まだまだ!フワライド、妖しい風!」
「エアスラッシュ」
続けて放った不気味な風も、リザードンの爆風の刃が吹き散らしてしまう。だが……サファイアの狙いは妖しい風による攻撃ではない。
「……いかん、放電だメガライボルト!」
「ラッ……!?」
ネブラが慌てて指示を出し、ライボルトが咄嗟に全方向に電撃を放つ。一度避けたかに思えたシャドーボールが後ろからライボルトを追尾し
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