013話
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89億ぅぅうう!!!??」
この中で一番の守銭奴なレオリオは引っ繰り返りそうな大声を張り上げた、89億。とんでもない位の高額、それだけあったら一体どれだけ遊んで暮らせるものかと脳内で計算でもしているのだろう、驚きはシャネルとクラピカも同様だった。高がゲームがそんな値段なんてとんでもないと。
「そ、それを狙っていると言う事はそれだけ蓄えがあるのか!?」
「あー……最初は天空闘技場で稼いだ8億があったんだけど、増やそうとして失敗しちゃって。手持ちは500万」
はぁ……と思わずため息をついてしまう、そんなに資金が足りていない状況で良くもまあそんな高額なゲームのオークションに参加すると言ったものだ。
「俺の預金も含めて5500万、約161倍にしなきゃ行けねぇのか……」
「しかしどうした物か……私も資金稼ぎには手伝う気だが、その手段が問題だな……」
「あれクラピカ、ヒソカと連絡取り合ってるんじゃねえの?」
「あれなら既に止めた。よくよく考えて見ると胡散臭すぎるし、奴を信用出来る材料など一つも無い」
「確かに懸命かもな」
だが本当はそれだけではなかった。クラピカが制約と誓約としてシャネルの命を賭けている今、今まで以上に慎重に、信頼できる情報を使って歩いていく必要がある。自分の命を賭けていたらヒソカとの話も生きていただろうが今はそうは行かない、シャネルを絶対に殺させない。クラピカの心の中ではそれが強い理由として根付いていた。
「兎に角金を稼ぐ方法を探すぜゴン!!」
「うん!!」
「う〜ん……ここらに大食いチャレンジとかないかな」
「それならシャネルは楽勝だろうが直ぐに情報が知れ渡って、出来なくなる可能性も高いぞ」
ここから彼らの資金稼ぎが始まる……それが大きな波に関わるのはそう遠くない未来……。
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