マブラヴ
1487話
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実際戦術機とMSが戦えば、余程の戦力差でもない限りMSが勝つ。
BETAのように無数の数で攻めてくるのなら、話は別だろうが。
ともあれ、こうして見る限りではお互いに威嚇しあってはいるが、それなりに関係は友好的らしい。
無理もないか。
クラウス側としては、マブラヴ世界がBETAに対してここまで優勢になった理由の1つである、リニアガン・タンクの輸入先を怒らせたくはない。
まぁ、正確にはリニアガン・タンクを輸出しているのはオーブで、ザフトや連合といった国々からの中間という扱いになっているのだから、ザフトを怒らせても問題はないが……それでも、怒らせる必要がなければ怒らせたくないというのが本音だろう。
タリアにしても、こうしてマブラヴ世界に来ているのはシャドウミラーの紹介があってこその事だ。
ホワイトスターで誰かが問題を起こせば、その勢力に責任を取って貰うというのを適用すると、ここでミネルバが問題を起こせばザフトどころかSEED世界全体に迷惑を掛けてしまう。
そんな事になれば、当然オーブや連合から責められることになり、ザフトは……いや、プラントそのものの立場が悪くなる。
つまり、お互いに何か明確な理由……例えば自分達が攻撃されるとかされない限り、暴れる心配はない。
その辺はクラウス、タリアの2人共がお互いに理解しているのだろう。
こうしてマブラヴ世界にやって来るのだから、当然のようにタリアとクラウスは通信で話しているだろうし。
「さて、向こうは友好的な態度だけど……これがどう進むのかは、少しだけ楽しみだな」
「楽しみ? ……私も楽しみだよ。アクセルも楽しみなの?」
「ああ。これから起きるのは、恐らくこの世界の……うん?」
不意に会話に割り込んできた人物の声に我に返る。
そうして声の聞こえてきた方へと視線を向けると、そこにはイーニァの姿があった。
それはいい。いや、良くはないかもしれないが、この基地にいるソ連軍の軍人であるイーニァがいるのは当然だし、イーニァの保護者であるクリスカの姿がないのは疑問だが、ともあれ問題はない。
それよりも問題なのは……
「アクセル、会いに来た」
そう言いながら、無表情で俺の方に視線を向けているラピスがいる事だ。
「ラピス!?」
俺が驚くよりも早く、驚きの声が響く。
その声を発したのは、俺と一緒にこの世界に来ているスレイだ。
スレイも俺と同棲している以上、当然ラピスとは家族同然に過ごしている。
だからこそ、こうして驚きの言葉を上げているのだろう。
また、ラピスの存在に驚いたのもそうだったが、同時に驚いたのはイーニァがラピスと手を結んでいた事だ。
ラピスは基本的に他人に中々心を許す事はしない。
だが、こうして見ると特
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