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Track 4 ともに目指す場所
活動日誌19 ベイビー ・ めいびー ・ コイのぼたん! 2 『まきりんぱな』
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に聞き返していたのだった。
 その言動ですべてを悟ったのか、一瞬だけ驚きと赤面の入り混じった表情を浮かべていたけど、すぐに表情を切り替えて――さっきよりも遥かに凄みを増して、冷たい笑顔を浮かべながら問い詰める真姫さん。
 きっと、凛さんが中身を見ていると理解していたんじゃないかな?
 だから、見ていないと言わせるつもり――話を水に流すつもりで脅しにかかっていたのかも知れない。
 そんな気迫(きはく)に飲まれて、たじろぎながら学生証の部分しか見ていないと伝える凛さん。
 凛さんの「見ていない」の言葉に、真姫さんが安堵を浮かべて話を締めようとしていた時――

「そうニャ! 凛は学生証の部分しか見ていないニャ! だから、裏面の……9人の写真と、凛とかよちんとの写真の下にあった……この写真だけ大切にラミネート加工までされている――にこちゃんとの(・・・・・・・)2ショット写真があったなんて知らないニャーーーーーーーーーーーーーーーー!」
「――あんた、それ全部言っちゃっているじゃない! ――って、こら! 待ちなさいっ!」

 凛さんが全部を暴露(ばくろ)した上での『見ていない』発言を言い切って逃亡を開始した。
 そんな凛さんを真っ赤な顔で追いかける真姫さん。
 2人が部屋を飛び出して何処(どこ)かへ行っちゃったのを、唖然とした表情で見送っていた私と亜里沙と涼風。

「……ふふふ〜ん……えっと? あっ、あった……ふふふ〜ん……」
「……花陽さん、何しているんですか?」

 真姫さん達が出て行った、リビングの扉の方を見つめていた私達の耳に、花陽さんの楽しげな花歌――じゃなくて、鼻歌が聞こえてきた。
 だから気になって花陽さんの方へと視線を移してみたんだけど?
 凛さんから受け取ったけど、その凛さんを追いかけるのにテーブルの上に放り出していった、真姫さんの生徒手帳を手に取って、裏面の写真の入っているページを開いていた。
 ――いや、花陽さん? いくら気になったからって、本人の了承なしに勝手に開いて見るのはマズイのでは? 親友でもさすがに、それは?
 そう思いながら怪訝そうに花陽さんを眺めていると、花陽さんは突然自分の鞄を開けて何かを探していた。
 そして、鞄の中から――自分の生徒手帳を取り出して真姫さんの生徒手帳と同じ場所を開くと、何かを取り出して、それを真姫さんの生徒手帳へと差し込んだのだった。
 正直、何をしているのかが理解できていない私は思わず花陽さんに問い(ただ)してしまっていた。
 ――本来なら見なかったフリをするのが良かったんだろうけど。気になるお年頃と言うことで!

 すると、花陽さんは満面の笑顔を咲かせながら――

「あぁ、これ? 新しい『にこちゃんと真姫ちゃんの2ショット写真』が完成した
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